ソナゾイド造影超音波による脾臓のバブル崩壊深度の検討
塩澤一恵(東邦大学医療センター大森病院消化器内科)ほか
これまでわれわれは慢性肝疾患症例の後血管相において肝臓および脾臓に蓄積されたバブルを崩壊し、各臓器表面からの崩壊深度の比較検討を行ってきた。その結果、肝崩壊深度より肝病変の進展度を予測できる可能性が示唆された。一方、脾崩壊深度は多くの場合一定であるという所見を得た。しかし今回、血液疾患において脾崩壊深度が深部まで及んだ症例を経験した。脾崩壊深度の意義は不明であるが、その1つに網内系機能を反映している可能性がある。