桜友会所沢ハートセンター
大西圭一、柴 俊幸
要旨
下肢動脈などの広範囲の動脈を撮影する場合、高い造影効果を維持するため、生食後押しは必要不可欠である。しかし広範囲の動脈CTAにおいて生食投与法などの検討はほとんどなされていないのが現状である。CT装置の発展により撮影時間は短縮化されていくものの、造影剤の末梢到達時間の個人差が大きい下肢動脈などはあまり撮影時間の短縮化はできない。当院では一回の検査で複数のCTA依頼などがあるため、下肢動脈などの造影剤減量や造影条件最適化が必要である。当院での造影検査の実際や日本メドラッド社製インジェクターの臨床的有用性について報告する。