造影CT検査における光吸収性センサーを用いた血管外漏出検出器の基礎的検討~造影剤および水の光吸収性を利用した検出器開発の取り組み~
長野赤十字病院中央放射線部
寺澤和晶
CT造影検査における造影剤注入の安全性は、検査内容が多様性を持つ中で必要不可欠である。血管外漏出に関しては、一般的に観察者の主観的な判断により注入の中断をする。このため、客観的に判断支援の補助的装置として血管外漏出検出器が開発されてきた。その中で、我々は造影剤および水の光吸収性を利用して漏れの発生を検出する小型のセンサーの開発に取り組んだ。