ワンストップ乳腺ビューワの開発─すべてのモダリティへの対応─
宇都宮セントラルクリニック放射線科医
佐藤俊彦
乳腺の画像診断は、従来のマンモグラフィ・超音波検査に加えて、3Dトモシンセシス、ABVS(3D超音波画像診断装置)、造影DynamicMRI、PEM(Positron Emission Mammography)など、高精細かつモノクロ・カラー混在の診断ビューワが必須となっている。ここで表示系の高精細カラーモニタの開発と3Dトモシンセシスや3D超音波装置のABVS装置を同時に表示して総合的に判断するためのビューワは必須であると考える。
また、3D-MRIによるDynamic MRIでの、質的診断の鑑別には、一度に一連の1,000〜2,000スライスの画像を同時に評価するのは事実上困難である。ここでParametric Mapを作成することで、200スライス程度の画像診断に減量することができ、読影の効率化および精度向上に必須のテクニックであると考える。
新しいビューワの開発とEIZO社によるモニタを組み合わせたシステムを開発することで、ワンストップ乳腺ビューワを開発できたと確信する。