重粒子線治療装置の現状と今後の展開
放射線医学総合研究所
白井敏之
重粒子線がん治療は世界でも数施設でのみ実施されていた時期が続いていたが、最近では世界各地で施設の建設が
進み、数年後には10施設程度で治療が行われる見通しである。一方で、回転ガントリーなど重粒子線治療には開発途上
の技術もある。本稿では、重粒子線治療装置とその技術開発の現状、およびその将来展望を述べる。
In this paper, I describe the current state, the technology development, and its future prospects of the heavy-ion
radiotherapy system.