アイソトープ内用療法の治療効果を読む
*1九州大学大学院医学研究院臨床放射線科学分野、*2九州大学大学院医学研究院保健学部門
馬場眞吾*1、磯田拓郎*1、丸岡保博*1、北村宜之*1、
田原圭一郎*1、佐々木雅之*2、本田 浩*1
分化型甲状腺がんに対する放射性ヨウ素を用いた内用治療は比較的長い歴史のある確立された治療法である。治療効果に影響を与える因子としては腫瘍の組織型や年齢のほか、全身ヨウ素シンチグラムによるヨウ素の取り込みの有無が重要な因子となる。ここでは幾つかの症例についてFDG-PETなど他の画像診断の所見とあわせながらヨウ素の取り込みと治療効果の関係について考察する。
Targeted radionuclide therapy using radioiodine has a long history and is an established therapy for differentiated thyroid cancer. Presence or absence of radioiodine uptake is an important factor for treatment response as well as histopathological subtype and age. In this manuscript, we reviewed treatment effect of radioiodine therapy in some cases focusing on iodine uptake along with other imaging including FDG-PET.