体幹部定位放射線治療の新展開
―肺・肝以外の悪性腫瘍に対する保険適応拡大の模索
山梨大学医学部放射線医学講座
大西 洋、 栗山健吾、 小宮山貴史、 大栗実彦、 野中穂高
While SBRT has at most 20 years’ history because of its
technological difficulties, the increasing results of SBRT for
not only small lung or liver but also other organs tumors indicated
good efficacy and safety. New advancements of SBRT have been
summarized and its future direction will be discussed in the paper.
体幹部病変に対する定位放射線治療は固定法・呼吸性移動・線量計算な
どの技術上難点によりたかだか20年程度の歴史しかないが、小型の肺腫
瘍・肝腫瘍のみならず他の臓器腫瘍に対しても安全性と有効性についての
多くの臨床経験が積まれつつある。本稿では、体幹部定位放射線治療の最
新知見を紹介し、将来の向かうべき方向について考察する。