腹部低管電圧CTにおける注入レート低下の影響
埼玉医科大学国際医療センター画像診断科 森阪裕之
低管電圧CTでは少ないヨード造影剤量でこれまでと同程度の造影効果、画質が得られるメリットがあり、実臨床
ですでに応用されている。ファントム実験では造影剤減量に伴う注入レートの低下が大動脈ピークの低下をもたら
すことが確認され、今後さらなる造影剤減量を試みる際には注入レートの影響を考慮する必要があると思われる。
One of the advantages of low-tube voltage CT is a reduction of iodine dose without degradation of
image quality. Dose reduction of contrast material provides lowered injection rate, which causes a
decrease of the aortic peak enhancement and may be a potential disadvantage of low-tube voltage CT.