C型・B型肝炎におけるShear Wave Elastographyの経過と肝細胞癌発癌
総合南東北病院消化器内科 濱田晃市
Shear wave elastography(SWE)による肝硬度は肝線維化を反映しており、C型肝炎SVR後の発癌予測に
使用できる可能性がある。Aixplorerは生体内を伝播する剪断波(shear wave)の伝播速度を計測して硬度を測
定する。Aixplorerの特徴としてBモードで測定部位が認識可能であること、フレームレートが早いためより正確に
線維化の診断が可能であることが挙げられる。今回の検討において、SVR後の発癌に寄与する因子の多変量解析
では、年齢75歳以上、AFP 6ng/dL以上、SWEによる肝硬度11kPa以上の3因子がSVR後発癌に寄与する因
子であった。