2層検出器CT(Spectral Detector CT)の特徴および胸部・頭頚部領域における使用経験とその可能性
1)鹿児島大学大学院医歯学総合研究科放射線診断治療学
2)株式会社フィリップス・ジャパン
内匠浩二1)、 袴田裕人1)、 長野広明1)、 福倉良彦1)、徳安真一2)、 吉浦 敬1)
検出器を2層にしたSpectral Detector CT(SDCT)であるIQonスペクトラルCTが臨床に導入され、すべての撮像においてdual energy画像の取得が可能となった。日常臨床の読影に利用している端末ですべての撮像においてdual energy解析を行うことができるSDCTは、dual energy解析を研究のみならず、臨床のレベルで使用することを可能にするものである。
Recently, spectral detector CT (SDCT) (IQon, Philips Healthcare) that has the benefit of availability of spectral data for every scan without the need to prospectively select a special acquisition protocol has been introduced into clinical practice. SDCT enables retrospectively dual energy analysis not only for researches, but also in routine clinical studies.