富士フイルム、がん検診を中心とした健診センター「NURA(ニューラ)」をモンゴル国に展開―新興国での健康診断サービス事業をさらに拡大―

2023.09.13

 富士フイルム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:後藤 禎一)は、がん検診を中心とした健診センター「NURA(ニューラ)」をモンゴル国に展開する。

 今回、インドで「NURA」3拠点を運営する富士フイルム子会社「FUJIFILM DKH LLP」とモンゴル国の複合企業「Tavan Bogd Group(タバンボグドグループ)」がテクノロジーパートナー契約を締結。本契約に基づき、「Tavan Bogd Group」が9月17日にモンゴル国のウランバートルに「NURA」をオープンする。

 今後、富士フイルムは、新興国での健康診断(健診)サービス事業をさらに拡大し、がん・生活習慣病の早期発見に貢献する。なお、パートナー契約による「NURA」の開設は、今回が初めてである。

「NURA」新拠点の外観
「NURA」でのCT検査のイメージ

健診センター「NURA」について

 富士フイルムは、2021年にベンガルール、2022年にグルグラム、2023年にはムンバイに「NURA」を開設し、インドで健診サービス事業を展開してきた。「NURA」では、富士フイルムが持つCT・マンモグラフィなどの医療機器や医師の診断を支援するAI技術を活用して、がん検診をはじめ生活習慣病検査サービスを提供。約120分という短時間ですべての検査が完了し、かつ健診終了後にその場で医師から健診結果に関する説明を、診断画像を見ながら分かりやすく受けられるという利便性から、「NURA」の利用者はすでに約12,000人に上っている。

 モンゴル国では、がんや虚血性心疾患などの生活習慣病が亡くなる原因の上位を占めている※1。これらの病気は、早期に発見し、治療や保健指導などの対策を行うことにより死亡率や重症化リスクを抑制でるが、モンゴル国ではがん検診などの健診サービスが日本ほど普及しておらず、早期発見が難しい現状がある。

 今回、富士フイルムは、1995年より写真事業で協業してきた複合企業「Tavan Bogd Group」とのパートナーシップのもと、モンゴル国で「NURA」の展開を開始しいる。これまでインドで蓄積してきた健診サービスのノウハウを「Tavan Bogd Group」に供与。同社とともに、モンゴル国で高品質な健診サービスを提供する環境を構築し、モンゴル国の医療の質向上に貢献していく。また、モンゴル国での健診文化の定着を目指して、周辺地域の病院や企業に対して健診の重要性を伝える活動にも取り組んでいる。

 富士フイルムは、今後さらなるパートナー企業との連携も視野に入れながら、東南アジアや中東アフリカにも「NURA」を展開し、新興国での健診サービス事業のさらなる拡大を図っていく。富士フイルムが持つ医療機器や医師の診断を支援するAI技術を活用した「NURA」の高品質な健診サービスをより多くの方々に届け、世界の医療の発展と人々の健康の維持増進に貢献していく。

※1 WHO Webサイト ”Global Health Estimates: Life expectancy and leading causes of death and disability” より。

お問い合わせ

富士フイルム株式会社 メディカルシステム事業部
TEL:03-6447-5159