これまでも同社の一般撮影装置「RADspeed Pro」シリーズの設計は操作がしやすいことで定評があったが、今回のRSNAにて初出展されたRADspeed Pro SR5 Version(開発中)でもその方針がより磨かれているようだ。
まず、リモコン操作によりワンタッチで天井走行式X 線管懸垂器をあらかじめ登録した位置へ移動が可能だ。時間に追われている検査する者にとっては非常にありがたい設計である。
また、ハンドル操作する力を助けるパワーアシスト機能により、少ない力で天井走行式X 線管懸垂器を移動できるのも大きな利点だ。ぜひとも購入時には備えたい機能である。
天井走行式X線管懸垂器は上下移動範囲が1,600mmと大きく、臥位撮影時の十分なSID確保と立位撮影時の低焦点撮影が両立している。これにより、多様な角度での位置決めが行いやすい。
さらに、今回は新しいX線菅保持部、光学カメラ搭載による新アプリケーションが初めて実機出展された(開発中、薬機法認証済)。X線菅保持部では大型タッチパネルの採用により、画面確認がしやすいデザインに一新された。新アプリケーションでは、検査室のX線菅保持部と捜査室のコンソールの双方から患者状況を確認できるライブ画像表示や、患者の体動を検出する機能などを備える。
一般撮影検査の領域でよりスムーズな検査と迅速で確実なポジショニングを支援するシステムとして、本機の活躍が期待される。