バルコ株式会社は「ITEM2024」に先立ち、3月14日バルコ本社(東京都・平和島)にてプリ・メディアコンファレンスを開催した。
はじめに加藤浩典氏(バルコ株式会社代表取締役兼メディカルイメージング事業部長)が今年90周年を迎えたバルコ株式会社のイノベーションの歴史を紹介し、ヘルスケア事業では世界初のFDA承認された病理専用デイスプレイを紹介し、新しいデジタル技術を活用した医療機器のソリューションを展開していくと述べた。
続いて、サージカル&モダリティ事業部のプレゼンテーションを今井勝正氏(サージカル&モダリティ事業部長)が、メディカルイメージング事業部のプレゼンテーションを阪倉真人氏(メディカルイメージング事業部キーアカウントマネージャー)が行い、最後に各製品のデモンストレーションが行われた。
Nio Fusion 12MP
管理グレード1Aに対応する高輝度カラーディスプレイ。
仕切りのない30.9インチのワイドスクリーンは多様なモダリティ画像の1画面表示に対応しており、初期・以前・現状の検討データを並べて比較する際の画像観察の効率が大幅に向上する。
常に画質補正を行うバルコ独自のI-Guardフロントセンサーが搭載されており、キャリブレーション推奨輝度の長期間安定した表示環境をサポート。また、より集中して精査したい患部・病変部分では対象箇所のみ最大輝度に
引き上げられるなど画像観察の効率化をサポートする機能も備わっている。
さらに、KVM機能では2つのワークステーション間で入力デバイスを切り替えられ、これまで複数台ディスプレイを使用していた画像診断環境の省スペース化が可能となる。
MDNC-3521
モノクロディスプレイと同等輝度のキャリブレーション推奨輝度600cd/m2をサポートした管理グレード1 Aに対応する高輝度ディスプレイ。I-Guardフロントセンサーも搭載しているため、経年劣化によって輝度が変化する心配もない。
バルコ独自の低反射コーティングが保護ガラスに施され優れた表示品位が実現されている。さらに、スリムベゼルデザインで2画面で使用する際の視認性も良い。
QA Web Enterprise
医療施設、医療法人全体のモニター一元管理システム。
医療機関全体をクラウドで管理することにより都度サーバーにアクセスする手間がなくなるだけでなく、どこからでもモニターの稼働状況やエラーの詳細を把握し品質管理を短時間で完了できる。必要な労力・コストを削減し品質とコンプライアンスの管理に役立つ、一元管理型の品質管理ソフトウェアだ。
インターネットに接続できない場合は院内にサーバーを立て管理するバージョンも用意されている。
NexxisLive
外科医やIVR医の遠隔手術コラボレーションのためのシステム。
リモートで、病院や自宅でもまた他病院でも共同作業やオペ室のサポートなどが簡単にできる非常に有能なソリューションだ。
主に外科医やIVR医などが対象で大学や病院などへの配信なども可能。安全な双方向通信をリアルタイムで行え、教育の現場でも大いに活用されている。
さらにNexxisLiveを使用することで、まるで同じ部屋にいるかのように話したり、チャットをすることが可能で、絵で説明することも可能だ。
Nexxis WorkSpot
Nexxis WorkSpotは、操作室の効率を向上を図ったソリューション。一目ですべての情報を確認でき自由にレイアウトできる、インターベンショナル治療(画像下治療)や外科向け操作室システムだ。全画像を一つの統合ディスプレイ上に表示し、キーボードとマウスで簡単に自由に扱えるのが特筆すべき点だ。
Nexxis WorkSpotは、最大6つのソースまたはアプリケーションを管理できる。
直感的なインターフェースなので、画像下治療や外科手術の効率化をはかり、作業効率の向上、ひいては医師の働き方改革にも貢献していくだろう。
MDSC-8232M3D
MDSC-8232M3Dは、2Dおよび3Dモード対応31インチ高精細HD外科用ディスプレイだ。
3Dモードでは、複数のユーザーが同時に画像を見ることができ、広い視野領域で優れた奥行き知覚を有し、不快感を感じることはない。また、HDおよび4Kの画質を提供し、高い色精度、緻密な画像、アーチファクトはほぼなく、待ち時間もなくしている。
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バルコ株式会社