アボットジャパン合同会社(以下アボットジャパン)は3月28日、F Studio SHIBUYA(東京都渋谷区)にて持続グルコース測定器「FreeStyleリブレ2」の新発売記念発表会を開催した。
はじめに、松香寿郎氏(同社 ダイアベティスケア事業部ジェネラルマネージャー)が今回発表されたモデルの2つの新機能について述べた。1つ目はスキャン不要でグルコースをリアルタイムに測定し、スマートフォンに表示する機能で、Bluetoothを用いてスマートフォンへデータを送信しリアルタイムに確認できるようになった。これは万が一通信が途切れても過去8時間分のデータが保管され、同社で提供している別アプリを使用して遠隔でも確認できるという。
2つ目は低血糖、高血糖の検出を補助するための選択式アラート機能で、予め設定した低/高グルコースの値になるとアラートを発するものだ。
続いて、西村理明氏(東京慈恵会医科大学 糖尿病・代謝・内分泌内科 主任教授)が糖尿病のメカニズムや血糖トレンドの把握の重要性について説明した。同氏は「糖尿病は放置しておくと様々な恐ろしい合併症を引き起こす。神経障害、動脈硬化による脳梗塞、脳卒中、心筋梗塞、血管が詰まると足が腐ってしまうこともあるので、血糖値の見える化は極めて重要である。FreeStyleリブレ2について、スキャンを忘れてもデータが途切れなくなったこと、遠隔での診療や家族による血糖値の把握にも有用でありFreeStyleリブレに大きな変革があった」と話した。
第2部では、原 晋氏(青山学院大学駅伝部監督)と西村氏によるトークセッションが行われた。両氏はFreeStyleリブレ2の活用や血糖トレンドを意識することの重要性などを語り合った。原氏は最後に、生活にFreeStyleリブレ2を取り入れ血糖値を意識していくことを血糖トレンド大作戦と名付けたところで、本会は締めくくられた。