バルコ、マーケットリーダーとして東京本社にて内覧会「One Barco Open House 2024」を開催~全く新しい非接触操作が可能な製品が登場~
One Barco Open House 2024の概要
日本バルコは6月6日、バルコ本社(東京都・平和島)にて「One Barco Open House 2024」を開催した。本イベントは、同社のテクノロジー、マーケット概要、歴史などを紹介する特別なビデオセッションとして開催された。まず加藤浩典氏(日本バルコ代表取締役)が、会社の歴史や製品について解説した。
1934年に設立されたバルコ(Barco:Belgium American Radio Corporation)は、ラジオ製造から始まり、現在はビジュアルソリューションを提供する企業として知られている。今年で90周年を迎え、人々の生活を向上させるための革新的な技術や製品を継続的に開発してきた。
バルコの事業は、シネマ、プロジェクションマッピング、デジタルエンターテインメント、企業向けソリューションなど多岐に広がっている。特に、シネマ関連事業が3分の1以上を占め、エンターテインメント分野における技術革新が注目されている。
そして、同社は医療分野にも多くのソリューションを提供している。放射線科、手術室、マンモグラフィー、ベッドサイドイメージングなど、さまざまな医療施設で利用される製品を開発している。特に、新しい8メガディスプレイや世界初のデジタル病理用モニターが注目されている。
同社はまた、モニターの品質管理にも注力しており、QAエンタープライズと呼ばれるクラウドベースのソリューションを提供している。これにより、複数のモニターの情報を一元管理し、正確な診断をサポートする。
展示製品とデモンストレーション
バルコの展示エリアでは、プロジェクター、イメージプロセッサー、LEDディスプレイ、ClickShareなどの製品が展示され、参加者はこれらの製品を実際に体験することができた。以下は展示されていた製品の一部。
MUIP‑2213
MUIP‑2213は、カートベースのシステム、モバイルX線、超音波などのモバイルアプリケーションで使用するために専用設計で作られた13.3インチタッチスクリーン。
手術用手袋や医療用ドレープを着けたままでも操作が可能で、タッチ操作のほか3D検出を用いたジェスチャー機能によりタッチレスで操作することもできる。
Nio Color 8MP (MDNC‑8132)
Nio Color 8MPは、32インチ8MPの高精細大型ディスプレイ。必要な情報を1つの画面に組み合わせることができる。放射線遠隔読影だけでなく、パソロジーモードも搭載し、病理学分野での活用もできる。
モニタ上部にカメラのほかに、マイクとスピーカーも搭載している。
*この製品は現在、商用流通が認められておりません(2024年6月現在)。ヨーロッパではCEマーキング待ちですが、世界数か国で製品登録が完了しています。詳細については、Barcoの担当者にお問い合わせください。
MDPC‑8127
MDPC‑8127は、デジタル病理学専用に設計された医療グレードの超高精細ディスプレイ。優れた画像処理テクノロジーを搭載しており、かつリフレッシュレートが120Hzであるため、ズームや画像を動かした際のブレが少なく電子顕微鏡で見るような体験が得られる。
NexxisLive
NexxisLiveは、外科医のリモートコラボレーションのためのクラウドベースソリューションで、リモートでのエキスパート医師による技術支援コラボレーションや、医学生へリアルタイム手術画像を活用したバーチャル講義、新しい医療機器導入時でのスタッフとの最適な技術支援などで効率を上げることができる。