【RSNA2011スペシャルレポート!】Technical Exhibit CT速報(東芝メディカルシステムズ): 木口雅夫先生(広島大学病院診療支援部)より
広島大学病院診療支援部支援部 木口雅夫先生より現地速報をいただきました!
RSNA2011 Technical Exhibit CT速報(東芝メディカルシステムズ)
広島大学病院診療支援部
木口雅夫
本日からRSNA2011が開催された。長年放射線医学に貢献され、2009年にRSNAでゴールドメダルを受賞されたスタンフォード大学放射線科chairman Gary Glazer先生が2011年10月16日にご逝去された。謹んでお悔やみを申し上げます。
今年の東芝メディカルシステムズの機器展示ブースでは、“A focused perspective”をテーマにして、CTでは被ばく低減、画質向上をコンセプトにした展示であった。
展示機種としては、Aquilion ONE(TM)(320列)、Aquilion(TM) PRIME(80列:図1)、Aquilion(TM) CXL(16列)であった。
全ラインアップに逐次近似再構成の原理を応用した“AIDR 3R”が搭載され、被ばく低減、画質向上が可能である。 AIDR 3Rは、頭部、胸部、腹部(軟部組織)、心臓領域において、4段階(Weak、Standard、Mild、Strong)の設定により、最適な被ばく低減再構成が可能になる(図2)。
また、以前はスキャン方式による制限があったが、Dual Energy Scanも含めたすべてのスキャン方式に対応可能である。このソフトウェアの無償バージョンアップもリリース発表(2011.11.24)され順次開始されるようである。また、3D Back Projection再構成“V-TCOT”により散乱線補正を組み込んだコーンビーム再構成も使用可能である。
トピック的なハードウェア、ソフトウェアのリリースは、今回見られなかったが、豊富なラインアップにより、各医療施設の要望に対応した機種の選択が可能になった、また、それぞれの機種おいて被ばく低減、画質向上技術搭載されたことは、臨床において高い評価が得られるであろう。