“Motion FREEdom. Calcium FREEdom.
Horizon FREE.”をコンセプトとする心臓領域の撮影にフォーカスした技術が発表された。FDA、日本薬事共に未承認。
“Motion FREEdom”の観点では、SnapShot Freezeと呼ばれる「手ぶれ補正」のような撮影法が搭載された。これは、冠動脈それぞれの動態解析(トラッキングおよび補正)を行い、あるべき位置に再構成する技術。
従来行われていた位相の選択作業自体も不要となる。またこの技術により、時間分解能向上と同等の効果を持つことになり、0.35sec/rotの1/6(約0.058sec/rot)相当、時間分解能は29msec相当となる。
“Calcium FREEdom”の観点では、心電同期Dual Energy撮影法(GSI:Gemstone Spectral Imaging)により石灰化の評価時におけるカルシウムと造影剤の分別(Material Decomposition)、モノクロマティックイメージにより心臓検査をサポート。
“Horizon FREE”の観点では、ビームハードニングの課題を解決し、CT Perfusionの正確性を向上させることで、プラークの性状評価の正確性が向上した点が挙げられる。前述の心電同期下でのDual Energy Scanにより、ブルーミングアーチファクトは大幅に抑えられ、CT Perfusionやプラークの性状評価が現実的なものとなった。