同社の最高機種ブランド”Discovery”血管撮影装置。IGS(Image Guided System)シリーズの最上位機種となる、まったく新しい発想によって開発された革命的な製品である。FDA・CE Mark申請中であるが、日本での販売も予定しているという。
従来の血管撮影装置と全く異なる点は、床置き式でも天吊り式でもなく、装置自体が自走する点。
FPDのサイズは30×30cm。Hybrid ORのコンセプトで全身のインターベンションに対応している。
天吊り式装置ではないため、空調との干渉による気流の問題で術者の手技に影響を与えることはない。また、床置き式ではないため、術後には部屋の隅など、任意の場所に移動させることもできる。
装置上部で回転する位置ガイドレーザー照射部と、室内に張り巡らされたセンサーで、ガントリー位置を常に検出。そこから、ベッドを中心に最初に設定した17の位置に自動移動させ、位置決めが可能。従来装置にはない、フレキシブルな動きで術者をサポートする。また、20以上の新たなアプリケーションが搭載され、その1つであるWide Bore 3Dは、肝臓辺縁部などの撮影のために、オフセンターでの3D撮影が実現できるようになる。
装置上部で回転する位置ガイドレーザー照射部
室内に張り巡らされたセンサー
本体の下には干渉センサーがあり、ケーブル巻き込みを事前に回避できる