【RSNA2011スペシャルレポート!】On-Site Report!:中浦 猛先生(天草地域医療センター)より
中浦 猛先生(藤天草地域医療センター)より現地速報をいただきました!
On-Site Report
天草地域医療センター放射線科
中浦 猛
RSNA2011がもうすぐ終了します。今回の学会の感想ですが、例年と比較すると新しいハードが少ない印象でした。CTに関してはハード的にはシーメンスが新しい検出器(Stellar Detector)を導入した程度であり、MRIに関しては昨年発表されたシーメンス以外の機種(Philips Ingenia、GE 750W、Toshiba Vantage Titan 3 T)がコイルまで揃ってきた程度のようです。
ソフト的にはCTではGEが心臓CTで心臓の動きを補正したり、Dual energyで石灰化を消したり、血流を評価したりするソフトを開発していました。750 HD FREEdom Editionとして発売されるようです。シーメンスは新しい逐次近似であるSapphireが実際に使用できるようになり、PhilipsはiDose4の高速化、金属アーチファクト軽減技術(O-MAR)が発表され、東芝でも逐次近似に画像フィルターを併用したAIDR 3Dが発表されていました。一番、驚いたのは東芝でして、RSNA2010では逐次近似に関しては明らかに一社遅れている印象だったのですが、今回は他社と対抗できる技術のように感じられました。MRIではシーメンスがRESOLVE (Diffusion image)、Tim-Shape(局所励起)を発表しており、かなりインパクトが有りました。他の3社は去年が大幅なバージョンアップだったこともあり、今年は臨床の写真が加わった程度のようでした。
木曜日の午後には展示も終了し、学会場もかなり寂しくなりました。全体的に不況の影響が感じられるRSNAでした・・・。