シーメンス・ジャパン、業界最小クラスの64 スライスCT 装置 「SOMATOM Perspective」発売

2012.02.21

 シーメンス・ジャパン(株)(本社:東京都品川区、代表取締役社長:織畠 潤一)は、多様化する医療現場からの様々なニーズに応え、CT 検査に求められる「高画質」、「低被ばく」に加え「経済性」の視点を考慮して設計された64 スライスCT 装置「SOMATOM Perspective (ゾマトム パースペクティブ)」の販売を開始した。本製品の年間販売台数は50 台程度を予定している。
 近年、医療機関におけるコスト意識が高まる中、シーメンスでは、コスト効率に優れた画像診断装置の研究・開発を行っている。
 今回、新たに発売を開始する「SOMATOM Perspective」は、64 スライスCT としては業界最小クラスの設置面積により導入時のコストを削減し、さらにシステムへの負担を軽減する新機能によりライフサイクルの延長も実現。これにより、次世代のCT 検査に求められる「高画質」、「低被ばく」を提供するとともに、コスト効率も追求することで、医療の質の向上と病院経営の効率化を支援する。

◆コスト効率の追求
・コンパクトな設計によりコスト効率を向上

 「SOMATOM Perspective」 は、奥行68cm とスリムなガントリと、64 スライスCT としては業界最小クラスの設置面積18.5 ㎡というコンパクトな設計を実現している。従来シングルスライスCT を設置していたような小さな部屋にも本製品は設置が可能であるため、病院改築などのコストを抑えながら、一般に64 スライス以上のCT が必要とされる心臓CT 検査にも対応できるようになり、診療の幅を広げることが可能になる。また、設置工期も短いため週末**での導入も可能だ。
・消費エネルギーの削減
 最大使用電力は70kVA と従来の64 スライスCT と比較して約50%*の削減を実現、放熱量も7kW 程度であり、電力や空調にかかるコストも削減できる。
・運用コストを削減する「eMode」
 「SOMATOM Perspective」には運用コスト削減のために新たに開発された「eMode 機能」を搭載している。「eMode 機能」は、線量、画質、およびコスト効率の最適な関係を計算し、個々のスキャンに合わせて管電流やスキャン速度などシステム稼動を最適化する。これにより、システムへの負担が軽減され、管球交換などのライフサイクルを延長し運用コストの低減を可能にする。

◆患者様への優しさを追求
 CT 検査を受ける患者様にとって重要となる、優れた診断画像に加え、可能な限りの被ばく線量の低減、および快適な検査環境を提供。
 「CARE Dose4D」は、スキャン領域に応じて管電流をリアルタイムで調整する機能で、検査部位や体型に合わせて線量を最適化し、被ばく低減と高画質を両立。さらに、Raw データベースの逐次近似的再構成法で、様々なプロトコルにおいて画質向上と最大60%*の被ばく低減を実現する「SAFIRE(Sinogram Affirmed Iterative Reconstruction)」などの様々なソリューションが、最小限の被ばくで最大の効果を提供する。

 また、この度CT 装置に新たに搭載された「MoodLight」によって、LED ライトパネルを好みの色に設定し、
患者様にとってより快適な検査環境を創り出すことができる。

*自社製品比
**施設の状況により日数は異なる。

●お問合わせ
シーメンス・ジャパン(株)
TEL:03-5423-8422
URL:www.Siemens.co.jp/JAPANESE/Pages/SiemensInJapan.aspx