フォトロン、Kada-Report2.5に新機能「放射線被ばく線量管理レポート」を搭載

2012.03.29

フォトロンは、サーバ・クライアント型の循環器領域向けレポーティングシステム「Kada-Report」に付加機能を開発・追加し、「Kada-Report2.5」として提供を開始した。
DICOMビューワ「Kada-View」、高速動画サーバ「Kada-Serve」とシームレスに連携し、臨床画像を加えたレポートの作成が可能。
情報提供: 鹿児島大学病院臨床技術部放射線部門 川原浩様

特長
放射線被ばく線量管理レポートでは、検査中・検査後において撮影角度ごとの集計機能や、可視的に最大皮膚線量とその他の皮膚被ばく箇所を色分けした表示がおこなえる。
これにより検査に携わる医療従業者様のみならず、看護師様へも情報共有ができ、また患者様への説明資料としても活用が可能。過去の検査履歴や累積被ばく線量も一括で管理でき、閲覧も容易におこなえる。

概要
被ばく線量管理レポートは

患者・検査情報の入力画面
画像情報の一覧画面
単一検査の被ばく線量管理レポートの画面
過去検査の被ばく線量管理(過去1年間・過去検査累積)
の主に4つから構成。

作成の流れ

X線装置から撮影画像に含まれている情報を出力する。
動画ビューワで出力した情報を放射線被ばく線量管理レポートへ取込む。
透視線量の入力は、検査中と検査後で以下のように入力方法が異なる。

<検査中の場合>
X線装置の機能を用いて動画ビューワへ転送する。
次に装置にて表示される撮影・透視の合計皮膚線量を入力する。(これにより、その時点での皮膚被ばく線量に割り振られる)

<検査終了後の場合>
X線装置の機能を用いて検査画像をサーバへ転送する。
次に動画ビューワでサーバの画像を取得する。
X線装置から算出されるレポートを用いて、透視での正面・側面管球毎の透視線量を入力する。

複数の録画形式
放射線被ばく線量管理レポートに必要な画像を確認する。(サムネイル画像にて、動画参照可能)
放射線被ばく線量管理レポートの画面が表示される。
※作成時間については、取込みから表示まで2分を要しない。また最大皮膚被ばく線量に応じて患者対応基準を示すレベル区分が示されている。
確定ボタンを押すとPDFファイルとして保存でき、同時にサーバへ自動保存される。修正が生じた場合においても上書き保存されるので更新可能である。
当検査のみならず過去の検査履歴と累積線量の把握も可能である。

●お問い合わせ
フォトロン メディカル イメージング(株)
URL:http://www.photron.co.jp/products/medical/