山梨県の地域医療の中核を担う春日居リハビリテーション病院に高精度治療器が導入されたことで、山梨県および近隣エリアの患者にとって、頭蓋内・頭頸部がんや肺がんなどの体幹部のがんに対する治療の選択肢が増える。
この設置完了により、日本におけるサイバーナイフシステム設置台数は25台、第4世代機種としては、2月末のがん・感染症センター都立駒込病院の導入に続き、2台目となった。同病院の治療開始は、4月18日(水)の予定である。
春日居リハビリテーション病院総院長 高橋 弘医師(脳神経外科医)は、設置の目的について、「私たちは、これまで脳血管障害やさまざまな病気による後遺症を持つ患者さんのリハビリテーションに尽力してきました。もともとの疾患の上にがんを発症する患者さんもおり、今回のサイバーナイフシステムの導入で積極的な治療の可能性を提供できるようになります。」と語っている。
また、今後の治療について次にように話している。「治療開始に先立ち、地域の人たちに放射線治療を理解してもらうため市民講座を2回開催したところ、合計700名以上の参加がありました。山梨県初となるサイバーナイフの導入と体への負担の少ない放射線治療への高い関心を感じます。まずは頭頸部の治療から開始し、体幹部への治療に広げて行きたいと考えています。」
サイバーナイフシステムは、頭蓋内・頭頸部に加え、前立腺・膵臓の腫瘍など体幹部病変に対する低侵襲な治療法として、体幹部定位放射線治療(Stereotactic Body Radiation Therapy:SBRT)を提供する。また、サイバーナイフシステムは、照射ターゲットを高精度で捉え、有効線量を照射することが可能で、重要臓器や正常組織に隣接した腫瘍の治療も可能にする。
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