富士フイルム、クラウド型医用画像ストレージサービス「+STORAGE」の提供を4月16日から開始

2012.04.05
 富士フイルム(株)(社長:古森重隆)は、クリニックの診断画像をデータセンターで保管するクラウド型医用画像ストレージサービス「+STORAGE(プラスストレージ)」を、医療施設の診療業務を支援する「ASSISTA Portal(アシスタポータル)」(*1)の新たなサービスとして、富士フイルムメディカル(株)(社長:平井治郎)を通じ、平成24年4月16日より提供開始する。
本サービスは、クリニックで使用される医用画像診断ワークステーション「C@RNACORE(カルナコア)」(*2)に保管される診断画像データを、院外の富士フイルムデータセンターでバックアップし、災害などによる画像データ消失トラブルの際に迅速な復旧を行えるようにするもの。 

 クリニックでのX線画像のデジタル化は、過去画像との比較読影の容易さや、病院間の連携が可能になるなどのメリットから着実に進んでおり、X線装置を保有するクリニックの約7割以上(*3)にまで拡大していると推定される。しかし、利便性が高い一方で、デジタル化された診断画像は記録メディアに大量に保管されるため、機器が故障した場合や災害時に、大切な患者の画像データをすべて失う恐れもある。昨年3月11日に発生した東日本大震災では、被災した多くのクリニックが画像データを失ったため、被災地での新たなスタートにあたり、「大切な診断画像情報の消失を何としても回避したい」という強いニーズがあった。患者の診断画像データは院内だけでなく、院外のセキュリティの高い環境で保管することが求められている。

 今回サービスを開始する「+STORAGE」は、「C@RNACORE」上で医師が画像診断した後、診断確定ボタンを押すと、画像データが「C@RNACORE」に付属したハードディスクと富士フイルムデータセンターに自動的に送信されてバックアップを行うサービス。院内のハードディスクとデータセンターそれぞれで同じ画像データを保管するため、通常の診断業務の際の過去画像参照は院内ハードディスクから行えるとともに、万一災害などで院内に保管された画像データが消失した場合も、富士フイルムデータセンターから復旧することができる。

*1 ASSISTA Portal=セキュリティを確保した回線で接続された、富士フイルムの医療クラウドサービス。リモートメンテナンスや病診連携、医療ニュース配信など、医療経営や診療業務の効率化に貢献する各種コンテンツを提供している。
(+STORAGEの利用には、クラウドサービスASSISTA Portalの契約が必要。)
*2 富士フイルムの提供する、クリニック向け医用画像診断ワークステーション(薬事販売名:富士画像診断ワークステーション CC-WS 674型 薬事認証番号:22200BZX00909000)。
*3 富士フイルム社調べ。

●お問い合わせ
富士フイルムメディカル(株) 営業本部 マーケティング部
TEL:03-6419-8033
URL:http://fujifilm.jp/business/healthcare/