新製品は、FPDと本体をつなぐケーブルをなくしたワイヤレスFPDにより、検査時における患者とFPDの撮影ポジショニング(位置あわせの作業)が、一層スムーズに行える。医療スタッフのワークフローが大幅に向上するとともに、撮影後わずか3秒で参照画像を表示することができるため、患者の負担も軽くなる。ケーブルがなくFPD全体をカバーで覆うことができるため、より衛生的であり、感染症対策が必要な場所での使用にも最適である。
特にコンパクトワイヤレスFPDは、小児医療に配慮した高感度タイプで、ケーブルがなく取り回しが容易なことからNICU(新生児集中治療室)での使用に最適であり、小児医療現場におけるスピーディーな対応が可能となる。また、半切カセッテタイプの大視野ワイヤレスFPDはスタンダードタイプと被ばく低減を実現できる高感度タイプの2種類から選択いただくことが可能となった。
同シリーズは、本体の総重量が420kgながらパワーアシスト制御により、女性スタッフでも静かに軽快に移動できることから、走行性、即時性、操作性、利便性において高い評価を得、すでに国内外で1000台以上が納入されている。中でも北米でのシェアは25%を超え、評価機関による調査でも、ユーザ満足度でトップの評価を得ている。
●主な特長
・ワイヤレスFPDで、医療スタッフも患者も、負担が軽減
FPDと本体をつなぐケーブルをなくした「ワイヤレスFPD」により、撮影時の患者とFPDの位置あわせの作業が一層スムーズに行える。ケーブルがなくFPD全体をカバーで覆うことが可能なため、清潔さを保持しやすく、感染症対応などでの使用に最適。
・2種類のサイズのFPDにより、各部位の診断に最適な撮影が可能
診断部位に応じて2種類のサイズのFPDが選択可能。特に世界で初めて回診車に搭載されたコンパクトワイヤレスFPDは取り回しがしやすく、従来よりもスムーズな撮影を可能とし、NICUでの新生児診断などを強力に支援
・撮影3秒後に本体モニタで画像確認ができ、迅速な処置が可能
X線撮影後わずか3秒で、本体の15インチモニタに画像を表示。処置に必要な情報がただちに得られ、迅速な対応が可能である。FPDは、125μmの画素ピッチで高精細画像を実現。さらに撮影スピードが速く(最大32kW出力)、姿勢を保ちにくい小児や、救急搬送された患者の場合でも、ブレの少ないシャープな画像が得られる
・女性スタッフでも軽快に移動できる、抜群の走行性
ハンドルを軽く押せばスムーズに動き始め、方向転換も軽々行える。走行音も小さく、静かに軽快に移動できるため、夜間も快適に使用できる。走行時に注意音を鳴らすことも可能。
●概要
商品名:回診用X線撮影装置「MobileDaRt Evolution(モバイルダート エボリューション)」
本体サイズ:全幅580mm 全長1220mm 総重量420kg
FPDサイズ:高感度コンパクトFPD 307(W)×384(H)×15(D)mm 重量2.3kg 大視野FPD 384(W) × 460(H) × 15(D)mm 重量3.4kg
価格(税込):高感度コンパクトFPDタイプ 90,000千円
大視野FPDタイプ 120,000千円
高感度コンパクトFPD+高感度大視野FPD2パネルタイプ 177,500千円
発売後1年間の販売予定数:270台(国内外で)
●製造販売認証番号
220ABBZX00229000
移動型デジタル式汎用X線診断装置 [回診用X線撮影装置MobileDaRt Evolution]
●お問い合わせ
(株)島津製作所
医用販売促進グループ
TEL:075-823-1271
URL:http://www.shimadzu.co.jp/