肝細胞癌に対するSorafenib投与後のUS画像評価─造影US、弾性イメージ、B-modeにより経過を追えた一例─
麻生和信(旭川医科大学内科学講座病態代謝内科学分野)ほか
症例は76歳女性。2009年9月肝癌StageⅣBの診断でSorafenib(SF)の内服開始。2010年1月休薬後、
肝内に新規病変が出現しSFを再開した。再開1週後、造影USでは腫瘍濃染の減少を認め、さらに経過中にはSFの用量依存性に腫瘍血流の増減を認めた。B-modeでは腫瘍内部に低エコースポットが出現し、弾性イメージでは腫瘍硬度の低下を認めた。