~カプセル内視鏡検査は確定診断済みまたは疑いのあるクローン病の小児および成人患者のケアを改善することを示すデータが発表される~
ジョージア州アトランタの小児消化器医療センターのDr. Stanley Cohenは次のように述べている。
「PillCam SB は随分前から小腸疾患の検出を支援するスタンダードのイメージングツールとなっていますが、小児IBD 患者の管理を支援するPillCam SB の有用性を示す新しい研究結果も次々と報告されています。PillCamSBは小児IBDの除外診断とクローン病の正確な検出を支援してくれる有益なツールであることがさまざまなエビデンスによって示されています。」
IBDの小児患者および成人患者の診断とモニタリングにおけるカプセル内視鏡検査の重要な役割を報告する3件のポスター発表が行われた。
・メリーランド州ベセスダのウォルター・リード米軍医療センター小児科のDr. Steven B. Minらは、小児IBD患者66例、小児IBD疑い患者17例のレトロスペクティブな医療記録レビューの結果を発表した(抄録 Sa1995)。PillCam SBによるカプセル内視鏡検査を実施した後、IBD患者の60%で治療変更が行われ、IBD疑い患者の94%でIBDの除外診断が行われたことを確認した。さらに、PillCam SBは同時期に実施された他の小腸イメージングモダリティに比べて、患者の27%でより多くの小腸病変を検出した。
・ジョージア州アトランタの小児消化器医療センターのDr. Stanley A. Cohen らは盲検パイロット試験を実施し、PillCam SB は小児クローン病患者の粘膜変化のモニタリングに有益なツールであることを示した(抄録 Sa1992)。特定炭水化物食(SCD 食事療法)を受けた後に同試験に組み入れた小児クローン病患者で粘膜改善と臨床改善が認められ、PillCam SB は検査間隔がたとえ短くても粘膜変化をモニタリングできる重要なツールであることを示した。
・ポルトガル・ポルトのサン・ジョアン病院消化器科のDr. Susana Rodrigues らは、クローン病の管理におけるカプセル内視鏡検査の重要性を強調する横断的多施設共同試験の結果を発表した(抄録 Tu1258)。PillCam SB による小腸組織の炎症度評価によく使用されるスコアリング指標のルイススコアは、クローン病患者の3つの異なる部位に対応するバイオマーカーと強い相関があることを初めて示した。
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