医機連、平成23年度記者会見を開催

2011.03.31
荻野和郎氏

日本医療機器産業連合会(以下、医機連)は3月25日、KKRホテル東京(東京都千代田区)にて、平成23年度の役員改選に伴う会長挨拶ならびに活動方針発表などについて記者会見を開催した。
はじめに、荻野和郎氏(日本光電工業(株))の会長再任が報告された。続いて荻野氏は再任の挨拶の冒頭で、医機連を代表して3月11日に発生した東日本大震災での犠牲者へのお悔やみと被災者へのお見舞いを述べ、「医機連を構成する団体の中でも被災した企業が少なくないが、緊急性を要する医療機器を安定的に供給する使命をもって、被災地内の医療機関への支援に医機連をあげて全力で取り組みたい」と決意を述べた。続いて同氏は平成23年の事業計画から、平成22年4月の行った提言の実現、医療技術産業戦略コンソーシアム(METIS)第4期の活動テーマの検討結果の取りまとめ、7月からGHTF議長国として我が国の方向性を打ち出すことほか、11点の重点課題を述べた。
なお、医機連の平成23年度事業計画の重点課題は、次のとおり。
(1)医機連が平成22年4月に行った提言(①研究開発の活性化に向けた制度の見直し、②承認迅速化に向けた制度の見直し、③イノベーションの評価)の実現
(2)METIS第4期(3年計画の最終年度)の活動テーマ(①革新的医療機器とレギュラトリーサイエンス、②医療機器の適正な評価、③未承認医療機器による臨床研究、④アジアとの連携・交流)の検討結果を取りまとめて提言すること
(3)産業政策会議「医療イノベーション推進部会」活動の推進
(4)グローバル化に係わる課題検討を推進するとともに、GHTF次期議長国としての活動および国際関係機関との連携、国際規格の検討、環境規制、各国規制情報の収集
(5)平成24年度診療報酬改定に向けて医療機器産業の成長の視点などを踏まえた検討を行い具現化
(6)医療機器の品質・有効性・安全性を確保するとともにさらなる市販後安全への取組強化
(7)産業の成長課題として健康管理(予防)、在宅、ICTなどへの取組方針策定
(8)「医療機器の流通適正化」について関係加盟団体と連携・支援
(9)医療のIT化に向けて、医療機器本体および包装へのバーコード表示の強化、MEDIS-DC医療機器DBの利用促進
(10)「医療機器市民フォーラム」などを通じてより効果的な広報機能の充実
(11)コンプライアンスおよびプロモーションコードのさらなる徹底