日本アキュレイ、新緑脳神経外科にて「サイバーナイフ ラジオサージェリーシステム」の設置完了~治療が開始される

2012.06.08

 日本アキュレイ(株)(東京都千代田区)は、神奈川県横浜市の医療法人社団東京石心会 新緑脳神経外科(院長:横田尚樹氏)における、放射線治療機器「サイバーナイフ ラジオサージェリーシステム」の導入が完了し、治療が開始されたことを、6月8日に発表した。

 新緑脳神経外科は、脳神経外科専門の医療機関として、転移性脳腫瘍、脳動静脈奇形など、脳神経領域での豊富な治療実績により、日本におけるサイバーナイフ治療の中心的役割を果たしてきた専門病院。脳転移症例では、肺がんを原発とする症例が多いため、2011年2月より、大学病院の協力を得て放射線腫瘍医による肺がん治療を開始。今回の第4世代機種導入により、肝臓がんなどの体幹部治療の可能性も広がる。なお、同機種による治療は、5月8日から開始されており、順調に進んでいる。

今回の新機種導入の目的について、横田尚樹院長は「私たちは、脳外科専門病院として、脳腫瘍の放射線治療を行ってきました。放射線治療は入院治療が原則不要で、中でも治療既刊が短いサイバーナイフシステムは、働く世代の患者さんに治療面だけでなく、大きなメリットがあると思います。肺がんは脳転移することが多く、原発部位である肺の治療を行うことで患者さんを救いたいと考え、大学病院・放射腺腫瘍医の協力を得て、前世代のサイバーナイフシステムで治療を開始していました。第4世代機種の導入で体幹部治療の環境を整え、よりよい治療の提供を行いたいと考えています」と語っている。

第4世代サイバーナイフ ラジオサージェリーシステム
 2010年、サイバーナイフシステムの第4世代(日本での最新世代)として、厚生労働大臣による薬事承認を取得。頭蓋内・頭頸部に加え、前立腺・膵臓の腫瘍など体幹部病変に対する低侵襲な治療法として、体幹部定位放射線治療(Stereotactic Body Radiation Therapy : SBRT)を患者に提供する。また、同システムは、照射ターゲットを高精度で捉え、有効線量を照射することが可能で、重要臓器や正常組織に隣接した腫瘍の治療も可能にする。線量率を前世代の2倍とし、コリメータの自動変換機能の新規搭載や治療計画装置における新しいアルゴリズムの採用など、体幹部治療に適した仕様となっている。

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