東芝メディカルシステムズ、「画論 The Best Image 2012」応募受付を開始

2012.06.11

~画像診断技術の発展と医療への貢献を目的として開催今年で 20 周年~

 東芝メディカルシステムズ(株)(本社:栃木県大田原市 社長:綱川 智氏)は「画論 The Best Image(ザ・ベストイメージ) 2012」の応募受付を開始した。
 「画論 The Best Image」は、診断・治療・フォローアップに必要な臨床画像のクオリティはもとより、患者へのメリットや撮影・処理技術の工夫など、臨床的有用性を総合的に判断し「最良のイメージ」を選定するという試みである。画像診断技術の発展と医療への貢献を目的として1993年に開始したこのイベントは、今年で20年目を迎える。
 日進月歩の画像診断における「画論」20年の歴史は、国内の画像診断の歩みそのものであり、日々の臨床現場で創意工夫して撮影された画像の一つひとつが、患者の負荷を低減し、ワークフローの改善に役立つ新しい画像診断を切り拓いてきた。
1990年に東芝が世界で初めて開発したヘリカル CTは、撮影時間の短縮、撮影範囲の拡大を実現し、急速なCTの普及につながった。第1回のCT部門の対象画像はヘリカルアキシャル部門、ヘリカル3D部門と、ヘリカルCTによる臨床画像であった。その後CTの多列化が進み、2007年に発表した体軸方向16㎝の幅を一回転で撮影できる320列面検出器搭載 Aquilion ONEは、CT診断の新たなスタンダードを築きつつあり、CTの臨床応用範囲を広げている。
MRIにおいては造影剤を用いず撮影する非造影撮像法が近年注目されている。2005年の1.5テスラMRI部門で’Time-SLIP法を用いた脳脊髄液の循環動態を可視化した臨床画像が優秀賞となり、現在では認知症の治療へ応用されている。
審査は各専門分野のエキスパートによる臨床的有用性、画質、撮影技術などの観点から、1次審査、最終審査の選考を経て、受賞画像を決定する。
20周年を迎える今年の画論は、12月の最終審査の際に記念となるイベントも企画されている。

●応募要項
応募対象画像:東芝装置で撮影された臨床画像(一部機種の制約有り)
応募期間:2012年6月8日~7月20日
詳細、応募方法は下記URLより
http://www.toshiba-medical.co.jp/tmd/event/bestimage/2012/index.html

●審査基準
・臨床的有用性
診断、治療、フォローアップにおいて臨床的な有用性を高め、モダリティの特徴を充分に活かし、患者に役立つ画像であるかを評価。
画質
疾患・病変の描出度ならびに鮮鋭度、コントラスト、粒状性などの画質を評価。
・撮像(造影)技術
機器の性能を充分に活かし、疾患の特徴を適切に表現できているか、また撮影条件、造影タイミング、患者ポジション、フレーミング等が優れているかを評価。
・画像処理技術
機器の画像処理条件(WW/WL、ゲイン、画像フィルタ、3D画像処理、表示方法など)が適切に選択され、解りやすい画像を提示しているかを評価。
・創意工夫
CT:被ばく低減、造影条件等における創意工夫を評価。
MR:パルスシーケンス、造影・非造影条件等の創意工夫を評価。
超音波:超音波装置の特性を活かした創意工夫を評価。
・その他
患者への配慮、他モダリティとの比較、新技術の応用、ワークフローの改善 等を評価。

●お問い合わせ
東芝メディカルシステムズ(株)
広報室
TEL:0287-26-5100
URL:http://www.toshiba-medical.co.jp/