東芝メディカルシステムズとエレクタ、放射線治療研修センター内覧会・開所式を開催

2012.07.18
綱川 智氏
Tomas Puusepp氏
開所式の様子
 東芝メディカルシステムズ(株)は7月16日、本社(栃木県大田原市)にて「東芝&エレクタ 放射線治療研修センター」の内覧会と開所式を開催した。
  この度同社敷地内に開設された研修センターは、エレクタ(株)のリニアック「Elekta Synergy」と東芝のラージボアCT「Aquilion LB」を同室に設置し、実際に治療ビームを出力しながら研修できる、国内初の研修施設。両社は2010年10月、エレクタ(株)リニアックの日本国内における販売契約を締結している。

 プレスカンファレンスでは綱川 智氏(東芝メディカルシステムズ(株)代表取締役社長)が放射線治療関連事業への取組みについて講演。まず同社の成長戦略を語った上で、放射線治療の患者数が増加している現状について言及した。同氏は東芝&エレクタ放射線治療研修センターを通じて放射線治療の安心安全を提供し、「患者様の負担を軽減する技術の開発と高品質で信頼性の高い医療機器の提供に取り組んでいきたい」と語った。

 続いてTomas Puusepp氏(エレクタ(株)社長・CEO)が、同社のサービスが多くの患者の治療に役立ってきた歴史に触れ、企業の業務提携がもたらす革新性の意義について語った。その上で同氏は「最先端の放射線治療の恩恵を十分に利用するためハイレベルなトレーニングを提供したい」と語り、日本のユーザや患者にとっての同センターの意義について述べた。

  開所式では早川和重氏(北里大学病院副院長)、松本政雄氏(大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻准教授)、奥村雅彦氏(近畿大学附属病院中央放射線部技術科長)、そして渡邊良晴氏(日本福祉看護・診療放射線学院診療放射線学科副学科長)ら来賓から祝辞が述べられ、放射線治療研修センターへの期待の言葉が寄せられた。