GEヘルスケア ライフサイエンスとNetBio、科学捜査用のRapid DNA Analysis関連製品の商品化で提携

2012.08.09

犯罪捜査などを支援する先進的なDNA型鑑定用製品の実用化を目指す

 米ゼネラル・エレクトリック(GE)のヘルスケア事業部門であるGEヘルスケア(本社:英チャルフォント セントジャイルズ、プレジデント兼CEO:ジョン・ディニーン)のライフサイエンス事業部門であるGEヘルスケア ライフサイエンスと新興のRapid DNA Analysis(*1)技術の大手プロバイダーであるNetBio(ネットバイオ)はこのほど、法医学市場向けに、迅速で経済的、操作性に優れた、新しいDNAサンプル採取・解析関連製品の商品化に関して提携すると発表した。

 この提携では、GEヘルスケア ライフサイエンスのグローバルな販売網と世界的に定評あるサンプル採取・保存技術と、NetBioの革新的なDNA解析技術とを融合し、被疑者の特定や犯罪捜査の支援において、法執行機関や法医学研究施設で幅広く使用されているDNAフィンガープリント法のプロセスを簡素化・迅速化する、先進的な製品を提供することを目指す。なお、提携に伴う財務条件は非公開である。

 今回の提携について、GEヘルスケア ライフサイエンスのグローバル・コマーシャル・オペレーションズ ゼネラル・マネージャーであるエリック・ローマンは、「今回、NetBioとの提携を発表することができ大変嬉しく思います。法医学分野で使用する革新的な製品を実用化するにあたり、GEのグローバルなリソースと両社の科学分野における専門性と能力が結集することで創出される可能性を楽しみにしています」とコメントしている。

 また、NetBioのモレキュラー・バイオロジー部門担当バイス・プレジデントであるジェームズ・シュム博士は、「当社のテクノロジーは、Rapid DNA Analysisの多岐に渡る複雑なDNA処理のステップを、システムに完全に自動化・一体化することを基盤としています。DNA解析はこの20年間で、法医学分野に革命をもたらしてきました。今回のGEヘルスケアとの提携で、法執行機関や法医学研究施設に迅速に結果を提供する製品が実用化されれば、革命のペースをさらに加速し得る可能性があります」と語った。

*1 Rapid DNA Analysisとは、ヒトまたは病原体のゲノム上でもっとも個体識別に有用な領域の同定(フラグメント解析または核酸シークエンスによる)を、ユーザがリアルタイムに判定することを可能にする技術。主なアプリケーションは、犯罪科学捜査、軍隊の人物同定、病原体の検出、臨床診断など。

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