本機は、左右セパレートタイプのコンパクトなカメラユニット2台と1台のコントロールユニットで構成されている。放送・業務用の3Dカメラで培った技術ノウハウを用い、3D撮影の際に発生する左右のカメラの色ずれやホワイトバランスなど、従来困難であった精密な調整を、一台のコントロールユニットで簡単に調整できるため、医療用に最適な高精細で精度の高い奥行き情報を得ることが可能となっている。
「MCC-3000MT」の主な特長
1.左右のカメラヘッドの同時制御が可能
3D撮影の際に問題となる左右のカメラの色ずれ、ホワイトバランスなどを一度の操作で調整可能。また、左右それぞれを個別に制御することも可能で、2台の2Dカメラとしても使用できる。1台のコントロールユニットで同時に2か所の術野を撮影することも可能。
2.手術顕微鏡に適した1/2型3CMOSセンサー採用
有効画素数207万画素(1,920×1,080)の1/2型HD “Exmor”3CMOSイメージセンサーを搭載。
ソニーのセンサー技術を結集し、高感度(F10)、低ノイズ(54dB)、高解像度(1000TV本)、広いダイナミックレンジを実現する。
3.多様な撮影モードを搭載
映像反転、スポット測光モードを標準搭載。設定したホワイトバランスを保存する「Picture Profile」機能は、6パターンまで記憶・選択可能。
4.医療の現場に適した2×HD-SDIインターフェース採用
近年、手術映像の出力は術者だけでなく手術室内のスタッフや、手術室外の医師、コメディカルスタッフとも共有する要求が高まっている。そこで同社は、映像伝送損失の小さいHD-SDIインターフェースを採用。5CFB相当の同軸ケーブルを用いることで、最長100m先のモニターに映像を伝送することができる。天吊りや壁掛けモニターはもちろん、手術室外への映像伝送も容易にする。
5.2系統の3D出力により、フレキシブルなワークフローを実現
3D映像の出力は2系統を搭載。3Dモニターだけでなく、2Dモニターにも従来通り2D映像を表示させることが可能。また、3Dの視聴環境が整っていない場面で用いる映像を記録する際は、片側の出力のみを利用することで従来通りの2D映像を出力することができる。
同社の3Dレコーダーおよび3Dモニターを接続すれば、これまでの2D映像撮影と変わらないワークフローを3Dで実現することが可能。
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