東芝メディカルシステムズ、東芝CTすべての機種に被ばく低減技術搭載完了

2012.08.20
 東芝メディカルシステムズ㈱(本社:栃木県大田原市 社長:綱川智)は、すべてのCTラインアップへCTの低線量撮影技術「AIDR 3D」の搭載を完了した。これにより、今後発売される東芝のCTはすべて低線量での撮影が可能となる。
 7月に発売開始の新製品Aquilion LB/New Generation(注1)のリリースをもって、同社が現在発売している4列、16列、64列、80列、160列、320列のマルチスライスCTおよび、ラージボアCT(開口径900mm)の全機種にAIDR 3Dの搭載を完了した。
 昨年10月に発表したAIDR 3Dは、逐次近似法を応用した同社独自の最新画像再構成技術である。最大でノイズを50%、被ばくを75%低減しながらも再構成時間はほとんど変わらず、日常CT検査のスループットに影響を与えることはない。
 社会の被ばくへの関心が高まるなか、4列の普及機種から、320列の最高機種に至るまで、同社は「すべてのCT検査は低被ばくであるべき」との思いから、AIDR 3DをすべてのCTに標準仕様とした。
 AIDR 3Dはすでに世界中の施設で使用され、高い評価を得ている。日常ルーチン検査における被ばく低減をはじめ、320列エリアディテクターCT Aquilion ONEが提供する臓器全体の一回転撮影、動態撮影、小児の短時間撮影における大幅な被ばく低減など、新たな診断領域への広がりに繋がりつつある。 

●AIDR 3Dを標準装備とする東芝CTラインアップ
Aquilion ONE/Vision Edition(注1)
Aquiion ONE/Global Standard Edition(注2)
Aquilion/PRIME(注3)
Aquillion/CXL Edition(注4)
Aquillion/RXL Edition(注4)
Alexion/Advance Edition(注5)
Alexion(注6)
Alexion/Access Edition(注7)
Aquilion/LB New Generation(注8)

(注1)開口径900mm、画像化領域850mmΦを実現した16列マルチスライスCTのソフトウエアを刷新。ラージボアCTは、器具を装着した患者や救急時、穿刺手技を伴う撮影時に威力を発揮する。

販売名 薬事認証番号等
 注1   東芝スキャナ Aquilion ONE TSX-301C   224ACBZX00004000 
 注2   東芝スキャナ Aquilion ONE TSX-301A   219ACBZX00029000 
 注3   東芝スキャナ Aquilion PRIME TSX-302A   222ACBZX00083000 
 注4   東芝スキャナ Aquilion TSX-101A   21000BZZ00377000 
 注5   東芝スキャナ Alexion TSX-034A   224ACBZX00029000 
 注6   東芝スキャナ Alexion TSX-032A   222ACBZX00082000 
 注7   東芝スキャナ Alexion TSX-033A   223ACBZX00080000 
 注8   東芝スキャナ Aquilion TSX-201A   21700BZZ0008700 


●お問い合わせ
東芝メディカルシステムズ㈱
広報室 0287-26-5100
URL:http://www.toshiba-medical.co.jp/