坪井 享氏
似鳥俊明氏
奥村 謙氏
会場の様子
日本メドトロニック(株)は10月18日、日本初となる条件付MRI対応植込み型心臓ペースメーカ「メドトロニック Advisa MRI」と条件付MRI対応心内膜植込み型ペースメーカリード「キャプシュアーFIX MRIリード」の発売にあたり、記者発表会をコンファレンススクエア エムプラス(東京都千代田区)にて開催した。
上記2製品は同社独自の技術である、条件付MRI対応テクノロジー「SureScan」を採用。同製品を埋込んだ患者は、「MRI装置が1.5テスラの円筒形ボアタイプであること」「MRI検査非対応の植込み型デバイスが患者の体内に植込まれていないこと」「MRI検査前に循環器医師による検査に対する安全性の説明を受け、検査前後にペースメーカの設定変更を受けること」などの条件と一定の施設基準を満たした場合において、従来は「禁忌」であったMRI検査を受けることができる。
記者発表会では、まず坪井 享氏(同社CRDM事業部マーケティング部)により製品概要が紹介された。磁力の影響を受ける強磁性体の材質を最小化し、電子回路間の干渉を防ぐなどデザインに改良が施されている同製品により「日本国内で初めて、MRIの全身撮像が可能になった」点を強調した。
次に似鳥俊明氏(杏林大学)が、臨床におけるMRIの有用性について説明。MRIの検査内容から始まり、「被曝がないため侵襲性が低い」「任意の断層像が撮影可能」等のMRIのメリットと、「ペースメーカ装着者や体内にインプラントや金属(強磁性体)を埋め込んでいる者などは撮影できない」「撮影時間が長い」などのMRIのデメリットについて指摘する。また、日本ではMRI検査は頭部と整形領域において多く使用されている現状を紹介するとともに、「水強調画像」「遅延造影MRI」などの撮影方法について、症例をスライドで紹介しながら様々な領域でのMRI検査が有効であることを示した。
最後に奥村 謙氏(日本不整脈学会会頭、弘前大学)よりペースメーカ導入における放射線科ならびに循環器科との連携、病院全体で取り組むべきポイントについて講演が行われた。弘前大学での2011年の脳卒中救急入院患者全781例のうち、脳梗塞および脳梗塞疑いの症例616例中12例がペースメーカを使用していたことを紹介。
脳梗塞は超急性期でのMRI検査と診断が特に求められるからこそ、同製品の意義を強く訴えた。
また同製品を適切に使用するためには「循環器内科から放射線科への紹介プロセスが必要」であり、患者への説明、検査のオーダー、ペースメーカ管理、検査などの行程において「各々が役割をしっかりと果たすことが重要」とまとめた。
上記2製品は同社独自の技術である、条件付MRI対応テクノロジー「SureScan」を採用。同製品を埋込んだ患者は、「MRI装置が1.5テスラの円筒形ボアタイプであること」「MRI検査非対応の植込み型デバイスが患者の体内に植込まれていないこと」「MRI検査前に循環器医師による検査に対する安全性の説明を受け、検査前後にペースメーカの設定変更を受けること」などの条件と一定の施設基準を満たした場合において、従来は「禁忌」であったMRI検査を受けることができる。
記者発表会では、まず坪井 享氏(同社CRDM事業部マーケティング部)により製品概要が紹介された。磁力の影響を受ける強磁性体の材質を最小化し、電子回路間の干渉を防ぐなどデザインに改良が施されている同製品により「日本国内で初めて、MRIの全身撮像が可能になった」点を強調した。
次に似鳥俊明氏(杏林大学)が、臨床におけるMRIの有用性について説明。MRIの検査内容から始まり、「被曝がないため侵襲性が低い」「任意の断層像が撮影可能」等のMRIのメリットと、「ペースメーカ装着者や体内にインプラントや金属(強磁性体)を埋め込んでいる者などは撮影できない」「撮影時間が長い」などのMRIのデメリットについて指摘する。また、日本ではMRI検査は頭部と整形領域において多く使用されている現状を紹介するとともに、「水強調画像」「遅延造影MRI」などの撮影方法について、症例をスライドで紹介しながら様々な領域でのMRI検査が有効であることを示した。
最後に奥村 謙氏(日本不整脈学会会頭、弘前大学)よりペースメーカ導入における放射線科ならびに循環器科との連携、病院全体で取り組むべきポイントについて講演が行われた。弘前大学での2011年の脳卒中救急入院患者全781例のうち、脳梗塞および脳梗塞疑いの症例616例中12例がペースメーカを使用していたことを紹介。
脳梗塞は超急性期でのMRI検査と診断が特に求められるからこそ、同製品の意義を強く訴えた。
また同製品を適切に使用するためには「循環器内科から放射線科への紹介プロセスが必要」であり、患者への説明、検査のオーダー、ペースメーカ管理、検査などの行程において「各々が役割をしっかりと果たすことが重要」とまとめた。