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超音波
本製品は、乳腺専用の超音波診断装置。乳腺の超音波診断では、検査者の技量によって撮影される画像に差異が見られていた。しかし、本製品の特徴は、その検査者依存をなくせることにある。
撮影はCTやMRIでの撮影と同様に、一度検査作業をすべて行ってからボリュームデータによって画像を構成する手順。これにより、検査者によるバラツキをなくし、定量的に検査を行えるという。超音波診断画像の特徴であるAxial画像だけでなく、平行断面による広がりもクリアに確認できるようになった。現状、乳腺超音波診断を行える検査者が不足しているが、本製品はその穴を埋められるような機能を搭載している。
MRI
Optima MR360 Advanceは1.5T MRIの最新機種(FDA、薬事未承認)。Optima MR450の技術を踏襲しており、日本の技術者も本装置開発に大きく関わっている。寝台が50cmまで下げられる点など、患者さんにやさしい検査を実現するための工夫を多く盛り込んでいる。
同社のMRIにおける大きなトピックスとしては、MRI検査時の大きな音を発生させない特別なシーケンス「Silent Scan」の公開がある。本シーケンスは技術展示(WIP)であり、搭載機種は未定。RSNA2012におけるライブデモンストレーションは、Optima MR450を用い行われていた。通常のMRI検査では90db程度の騒音が発生するが、Silent Scanであれば約75dbと、非稼働時の音量とほぼ同じ。従来シーケンスと比較しても、画質、検査時間ともに同等とのこと。
このほか、癌の骨転移の疼痛緩和におけるFUS(MRIガイド下集束超音波治療)用の寝台「InSightec」が展示されていた(FDA取得。国内薬事未承認)。テーブルは着脱可能で、MRI装置の種類は問わず活用することができる。
ビューワ
同社が提案するUniversal Viewerは、PACS「Centricity PACS」導入施設向けに開発されたビューワ機能。院内配信・読影型とゼロフットプリント型の2種類が提供される(FDA取得済み。日本での薬事は未承認。来年春以降のリリースを予定)。
院内配信・読影型は、読影ツールと臨床での解析アプリケーション機能が統合できるよう開発された。これまでは各々を別アプリケーションとして立ち上げる必要があったが、同製品はそれを一体型として使用できる。高速の画像表示を実現しており、クリック後、わずか2秒以内に画像が表示される。左画面に2D画像、右画面に3D画像という構成。3D画像は、同社が提供する「AW Server」のエンジンを使用し構築しており、マウスをスクロールし動かしたり、諧調調整を行うと、2D画像と3D画像が連動して表示される。
同製品には、「Autobone」や「Integrated Registration」といった読影される先生方が頻繁に使用する5つのアプリケーションを搭載。来年度には、循環器向けのアプリケーションなども追加予定だ。
オプションとして、マンモグラフィ専用のビューワ機能も用意されている。専用のキーパットを使用し、レイアウトや画像の切り替えが行えるなど、より効率良く読影できるような仕様となっている。
読影ワークフローの改善を行うため、スマートリーディングプロトコル機能を搭載。PACSに学習機能を搭載し、使用者の好みによって自動的にレイアウト表示を変換してくれる。
ゼロフットプリント型は、その名の通り、データのダウンロードを行わず、サーバにて3D画像処理を行う仕様。各種WEBプラウザを使用して立ち上げるため、OSやプラウザに依存することがなく、モバイル端末での表示にも対応している。
CT
CTでは、Discovery CT750 HD FREEdom Edition/Optima CT660 FREEdom Edition/Optima CT540の三機種が展示されていた。
RSNA2012における同社CTの大きなトピックとしては、FREEdom EditionおよびGSI(Gemstone Spectral Imaging)が、リリースから1年経過し、臨床評価の成果が展示されていたことが挙げられる。
「FREEdom Edition」ではMotion FREEdom、Calcium FREEdom、Horizon FREE、のコンセプトで、冠動脈撮影のぶれや石灰化アーチファクト、プラーク性状評価をサポートするアプリケーション群が搭載。
Discovery CT750 HD FREEdom Edition
また、低線量被ばく検査の進歩にむけ、毎年新たなソリューションを発表する同社、RSNA2012では「Dose Watch」が発表された(国内販売未定)。このシステムでは、CT検査後にDICOMに記載されるDose Reportを自動的にサーバーに収集し、被ばく線量の管理、被ばく低減率に関する統計的調査を簡便に行うことができる。
X線
外科用CアームX線透視装置。超音波装置「Venue 40」と連動した運用ができるモデルがRSNA2012で初公開された(国内薬事未承認)。
本機と組み合わされているVenue 40。Wi-Fiに対応しており、データ転送を無線で行うことができる。手術室での運用においては、清潔管理のためにケーブルを最小限に減らすことは重要な意義がある。
専用のフットスイッチも、Bluetooth接続によりワイヤレスで使用可能。
GE Healthcare企業情報
●「この製品は見逃せない!!RSNA2012」
PET/CT + MR Trimodality Imaging
MRの軟部組織の描出能、PETによる優れた代謝の描出能、CTの解剖学的構造の描出能という3つのモダリティの特長を生かした“Trimodality Imaging”で、新たな可能性を示す。 ハイエンド機種のDiscovery PET/CT 690、Discovery MR750で得られる高精細な画像は、Advantage Workstationによりフュージョン画像を作成することができる。
PET/CT+MRという3つのモダリティの融合で、より細かく、広く、深く、容易な診断が可能になる。
●「この製品は見逃せない!!RSNA2012」
Discovery CT750 HD FREEdom Edition
Discovery CT750 HD FREEdom Editionは、従来のマルチスライスCTと比べさらに高分解能に“See more”、さらに新しい情報を“Know more”、さらなる高画質低被ばく“Less Dose”の3点を開発コンセプトとした製品。
心臓CT検査にフォーカスし、従来の心臓CT検査の課題であった、モーション・石灰化・ビームハードニング効果に対して、様々な解決案を提供する。
●ブース情報