乳腺超音波検査におけるShearWaveTM Elastographyの使用経験

2012.11.27

乳腺超音波検査におけるShearWaveTM Elastographyの使用経験
聖マリアンナ医科大学病院 臨床検査部 超音波センター
横田里江子
 
 ShearWaveTM Elastographyを用いて正常乳腺、皮下脂肪織、腫瘤内部、腫瘤近傍乳腺の剪断弾性波の速度Vs(m/s)を計測し、検討を行った。各々のVs値は正常乳腺1.60±0.34m/s、皮下脂肪織1.34±0.25m/s、腫瘤内部は良性2.12±0.64m/s、悪性2.46±1.17m/s、腫瘤近傍乳腺は良性1.69±0.32m/s、悪性3.85±1.20m/sであった。悪性の腫瘤近傍乳腺のVs値は良性と比較し有意に速く(p<0.001)、良悪性の鑑別に有用であると考えられた。   RadFan2012年12月号目次に戻る