小林隆幸先生(北里研究所病院)より、現地レポートをいただきました!
RSNA 2012 On-Site Report! 「世界のトレンドを知るRSNA」
北里研究所病院
小林隆幸
今回、RSNAに初参加の小林です。2日目を終えたところまでの感想をレポートしたいと思います。
会場であるMcCormick Placeに入ると、その広さと参加者の多さには圧倒されました。会場内では多くの日本人参加者に会うことができ、初参加の私にとっては非常に心強いものがありました。
私はPhysics部門で演題採択されましたので、今回Physics部門における日本からの演題採択数を調べてみました。 Education Exhibitは28演題中8演題、Scientific Formalは39演題中15演題、Scientific Infomalは113演題中23演題でした。世界中から演題が集まるRSNAにおいてこの分野における日本人研究者の活躍は大きいと感じました。
機器展示会場では、普段業務を行っているCT装置を中心に見て回りました。欧米、日本の大手メーカからの大きな発表は特になく、日本にて得ることができる情報以上のものは特にありませんでした。ここ数年CT装置はHard的なセンセーショナルな発表がないため少し寂しい気がしました。しかし各社被ばく低減技術や被ばく情報管理に力を入れているトレンドは見て取ることができました。また日本では耳にすることのないメーカから新興国(特に中国)をターゲットとした64列MDCT装置とその画像が展示されており、世界の動向を伺い知ることができます。特に韓国メーカはSamsungを中心とし、展示会場内に韓国村を形成しており最も勢いがあると感じました。