パーキンソン病の分子病態と治療

2011.04.25

国立精神・神経医療研究センター神経内科
村田美穂

要旨

パーキンソン病は臨床的、病理学的、分子遺伝学的研究の進歩により、その概念が変貌しつつある。発症機序として、「ミトコンドリア機能障害と酸化的ストレス」と「たんぱく質分解の異常」が重要である。治療の開始を躊躇する必要はなく、より早期の適切な治療がより良い予後につながるというエビデンスが集積されつつある。