シーメンス・ジャパン、新技術FAST CAREを搭載した128スライスCT装置「SOMATOM Definition AS」発売

2011.04.27

シーメンス・ジャパン(株)(本社:東京都品川区、代表取締役社長:織畠潤一)は、多様化する医療現場からの多様なニーズに応えるべく、新技術FAST CAREを新たに搭載した128スライスCT装置「SOMATOM Definition AS (ゾマトム ディフィニション AS)」の販売を開始した。

◆FAST CAREは、高機能・高画質をはじめとする医療の質、自在かつ最適なオペレーションなど「最大の効果」を「最小限の被ばく」で得るために開発されたシーメンスの最新のソリューションである。SOMATOM Definition ASは、多様化する検査への対応、被ばくの低減、検査時間の短縮、コスト削減といったCTに求められる多様なニーズを高次元で結実させた新世代のマルチスライスCT装置。

Be FAST-Fully Assisting Scanner Technology
シーメンスが新たに導入した「FAST」は、複雑化するスキャン・画像再構成に関わる作業をアシストし、ワークフローを向上するための最新テクノロジーの総称である。スキャン範囲や画像再構成範囲を撮影部位に応じて自動的に、よりスピーディーに設定する「FAST Planning」、心臓CT検査の撮影手順を操作画面上に順次表示し、検査の信頼性と再現性を高める「FAST Cardio Wizard」など、FAST機能を活用することで、従来は時間を要したスキャン過程の複雑な手順が自動化され、大幅に単純化される。
これは単にワークフロー効率が向上するだけでなく、検査結果の再現性を高めたり、被検者の負担を軽減するなど、総合的に臨床アウトカムを最適化する。

Take CARE-Combined Applications to Reduce Exposure
CAREとは、ALARA原則(As Low As Reasonably Achievable :合理的に可能な限り被ばくを低減する)を遵守して、被検者保護、術者保護の思想を統合的なシステムで具現化するシーメンス独自の総合的なソリューションである。
被写体の大きさや撮影部位・目的に応じて管電圧を最適化することにより、 CNR(Contrast-Noise-Ratio)を最適化し、最大60%の被ばくを低減する「CARE kV」、Rawデータベースの逐次的再構成法 で、様々なプロトコルにおいて画質向上と最大60%の被ばく低減を実現する「SAFIRE」などの最新ソリューションが、最小限の被ばくで最大の効果を提供する。

SOMATOM Definition AS
◆マルチスライスCTの新しい評価基準-「低被ばく」という性能
2008年に日本に導入したSOMATOM Definition ASシリーズは、高いX線検出能力を有する検出器素子であるUFC(Ultra Fast Ceramic)検出器、被ばくを増大することなく高精細データの収集を可能としたz-Sharp Technologyにより、空間分解能の向上とアーチファクトの低減を実現した。
また、Adaptive Dose Shieldといったシーメンス独自の線量防護機構により、スパイラルスキャン時に発生する不要な放射線被ばくを完全に遮断するなど、CT装置のリーディングカンパニーとして、全てのCT検査を2.4mSv*1以下で実現する事を具体的な数値目標として掲げ、継続的な「低被ばく」技術の向上に努めている。
*1 2.4mSv:世界の年間自然放射線レベルの平均値

 

◆多様な臨床ニーズに適応するAdaptiveテクノロジー
多様な臨床ニーズに応えるため、SOMATOM Definition ASシリーズは Adaptiveテクノロジーに総称される種々のソリューションを準備している。撮影寝台は、施設用途に応じて3種類から、ガントリー開口径も2種類のサイズから選択可能である。
また、連続往復スパイラルスキャンを行うことにより、検出器サイズに依存することなく広範囲の4次元データを収集する「Adaptive 4D Spiral」など、Adaptiveテクノロジーを搭載したシーメンスのCTは医療現場が求める多様な臨床ニーズに適応(Adapt)する。

 

●お問い合わせ
シーメンス・ジャパン(株)
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