医療課題の解決に取り組むヘルスケアカンパニー、GEヘルスケア・ジャパン株式会社(本社:東京都日野市、社長:川上 潤)は2013年6月6日(木)、外科用デジタルCアーム装置「OEC Brivo Essential(オーイーシー・ブリボー・エッセンシャル)」、「OEC Brivo Plus(オーイーシー・ブリボー・プラス)」の2機種を発売した。
「OEC Brivo Essential」は、2010年に発売された「Brivo OEC 850」の後継機である。高画質と低線量を両立し整形外科領域を中心に多くのユーザを持つ「Brivo OEC 850」は、2年半の間にたくさんの日本のお客様にお使いいただいてきた。このたび発売する「OEC Brivo Essential」は、グローバル製品でありながら日本の声を開発に反映し、より容易な画像操作を実現するなど装置の使い勝手を向上した。最大の特徴は、これまで上位機種のみに搭載されていた「スマートメタル(SmartMetal)」や「オートトラック(AutoTrak)」という高レベルの自動画像処理機能の適応により、常に最適な画像条件を提供し、普及機モデルにおけるハイクラス並みの機能を高いコストパフォーマンスによって提供できることである。これらにより、より安全で、快適な手術の環境を提供し、患者さんのQOL(Quality of Life)向上に寄与する。
65歳以上の高齢者が総人口に占める割合が23.3%と超高齢社会を迎えた日本。厚生労働省の統計によれば、骨折は脳血管障害、衰弱に次いで、高齢者が寝たきりになる原因の第4位となっている(出典:厚生労働省「平成22年 国民生活基礎調査」)。中でも、脚の付け根の骨が折れてしまう大腿骨頸部骨折は、高齢者、特に女性の骨粗しょう症有病者に多く発生し、患者数は1987年には約53,200人だったものが2007年には約148,100人と、20年間で約2.8倍に急増している(出典:「第4回・第5回大腿骨頸部骨折全国頻度調査」)。
一方、患者のQOL向上や医療コストの削減のため、整形外科分野においては最小侵襲手術(Minimally Invasive Surgery)へのニーズも同様に一層高まっている。最小侵襲手術においては高画質の外科用イメージの使用は必須となりつつあり、高いコストパフォーマンスと簡便な操作性を両立する装置が求められていた。外科手術時の長時間にわたるX線透視撮影時にも、的確な治療に不可欠な高画質の撮像に加えて、低被ばく化へのニーズも高まっている。「OEC Brivo Essential」は、こうしたニーズや社会背景に対応できる、高画質と低線量を実現したバランスのとれた新製品である。
「OEC Brivo Essential」は、軽量コンパクトなCアーム本体にかかわらず、Cアーム部はクラス最大級となっており、手術用テーブルとの干渉を最小限に抑えることが可能となった。ワークステーションとCアームの接続および切り離しは電源が入ったままでも可能で、物品が多く手狭になりがちな手術室でのセットアップが一層容易となった。この機能は同社の上位機種にもまだ搭載されていない最新技術であり、装置に熟練した医師や技師の存在が不可欠な手術室の中で、チームスタッフの動きをサポートし、常に最良の環境を維持することに寄与する。
なお、タッチ・スクリーンを搭載し、更なる低線量を実現した「OEC Brivo Plus」も同時発売した。
国内の外科用イメージ市場が年間約48億円の規模を持つ中、GEのデジタルCアーム装置OECシリーズは1999年の発売以来、国内の大規模病院から専門クリニックまで幅広い医療機関のニーズを満たす製品を世に送り出してきた。業界トップシェアを誇る企業(出典:矢野経済)として、先端的な技術で常に国内のCアーム市場をリードしてきた同社は、今回発売するOEC Brivo シリーズ2機種を、整形手術を手掛ける医療機関の新規購入・買い替えを主対象に発売する。また、最上位機種OEC 9900 Eliteを含めた全OECラインアップの拡販を図り、国内のCアーム市場でのトップの地位確立を目指す。
製品名:OEC Brivo Essential
(販売名称:OEC Brivoシリーズ、類型:Essential)
希望小売価格:2,300万円(消費税別。構成により異なる)
発売日:2013年6月6日
初年度国内販売目標:40台
医療機器認証番号:225ACBZX00037000号
製品名:
OEC Brivo Plus (販売名称:OEC Brivoシリーズ、類型:Plus)
希望小売価格:2,500万円(消費税別。構成により異なる)
発売日:2013年6月6日
初年度国内販売目標:10台
医療機器認証番号:225ACBZX00037000号
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