GEヘルスケア・ジャパン、「第3回TOMO友の会」開催

2013.06.25

 GEヘルスケア・ジャパン(株)(本社:東京都日野市、社長:川上潤)は6月22日(土)、赤坂パークビルにて「第3回TOMO友の会」を開催した。詳細は以下の通り。

油原俊之先生(東京女子医科大学東医療センター)
座長の油原俊之先生(東京女子医科大学東医療センー)と田沢範康先生(聖隷沼津病院)
周東太久馬先生(東京女子医科大学東医療センター)
山本賢二先生(安曇野赤十字病院)
由地良太郎先生(東海大学附属八王子病院)
高島弘幸先生(札幌医科大学医学部附属病院)
会場全体の様子
●第1部 レクチャー講演:油原俊之先生(東京女子医科大学東医療センター)
最近話題の線量管理指標DI(ディーアイ)について、デジタル化が進む中で線量管理指標が必要となった経緯や目的、GE社製装置に搭載されているDEIやDIの原理などについて紹介された。国内で販売されている一般撮影装置ではGE社のみが現時点で対応している機能であるDIは、IECで規格化されたことで今後より普及することが見込まれており、参加されたユーザたちは熱心に耳を傾けていた。

●第2部 座長:田沢範康先生(財団法人芙蓉協会聖隷沼津病院)
油原俊之先生(東京女子医科大学東医療センター)

講演1:周東太久馬先生(東京女子医科大学東医療センター)
「臨床画像におけるスイープ方向と描出能について」
 トモシンセシスの撮影パラメータや再構成パラメータについて解説した後、ファントムを用いた撮影画像を使ってそれぞれのパラメータが臨床画像にどう影響するかのの紹介があった。特にリップルアーチファクトの低減方法や、スイープ方向に対する残像の低減についてなど、ポジショニングで工夫する点や再構成パラメータの影響などについてお話された。

講演2:山本賢二先生(安曇野赤十字病院)
「当院におけるトモシンセシス」
 日常の検査で行われているトモシンセシス症例についての紹介。特に従来の断層撮影とトモシンセシスの違いを解説された上で、トモシンセシス画像の特長をマンモグラフィ用のACR156ファントムを用いた実験結果などを使って紹介。臨床例では小児の撮影を例に、照射回数を60フレームから30フレームに減らすことにより被ばく低減と撮影時間の短縮を行っている等の工夫点をお話された。

講演3:由地良太郎先生(東海大学附属八王子病院)
「XR656の物理特性について」
 GE製デジタル一般X線撮影装置を含む複数機種でのDQEやNPSなどの測定結果を報告。導入後間もない状況ながら、「物理評価は料理をする前に道具を選んでいるようなもの」という発言の通り、IECに準拠した測定方法による自らの測定結果を解説された。

講演4:高島弘幸先生(札幌医科大学医学部附属病院)
「トモシンセシスを用いた腰椎不安定性の評価」
 同院の整形外科医師と共に評価した腰椎変性疾患の不安定性評価について、ファントムによる実験方法や目視評価の結果を報告。これらの実験を基に撮影パラメータを変更することにより、デフォルトでは医療被ばくガイドラインを超えていた線量を1/4に低減することが可能になることが紹介された。

 最後にはQ&Aセッションの時間がもたれ、トモシンセシス撮影の件数を増やすための取組に関する質疑応答や、ワークフローに関する積極的なディスカッションなどが行われ、盛会のうちに幕を閉じた。

●お問い合わせ
GEヘルスケア・ジャパン(株)
TEL:0120-202-021
URL:www.gehealthcare.co.jp