インテル、先進的クライアントデバイス活用術と進化した企業向けセキュリティ技術に関する記者説明会を開催

2013.06.28
平野浩介氏
坂本尊志氏
和田義幸氏
近藤佳子氏
篠田和紀氏
記者説明会の様子
インテル㈱は6月27日JPタワー ホール&カンファレンスホール1(東京都千代田区)にて「先進的クライアントデバイス活用術と進化した企業向けセキュリティ技術に関する記者説明会」を開催した。
冒頭、平野浩介氏(同社常務執行役員クラウド・コンピューティング事業本部事業本部長)が「日本企業に必要な「本気の」ビジネス戦略」と題し講演を行った。企業コンピューティングに対するインテルの提言として企業戦略としての本気のICT化推進、最新技術の積極的導入による経営効率・生産性の向上、企業(市民)としての安全性確保を挙げ、「ICTの利活用とともにセキュリティに「本気で」取り組む必要がある」と語った。
次に坂本尊志氏(同社クラウド・コンピューティング事業本部)が企業の基幹業務を変える最新デバイスと題し講演を行った。ITインフラ管理が現状、小規模企業においては決まった人員がいないかいても1人である点を指摘し、この現状の解決策としてインテルSBA(Small Buisiness Advantage)について説明した。同氏はSBAの特徴としてソフトウェア・モニタやデータの自動バックアップなどのセキュリティ対策やPCの健康状態をモニタする「ヘルスセンター」や「エナジーセーバー」といった生産性向上対策をあげ、「SBAを用いることで小規模企業におけるPCの安全かつ効率的な管理を行うことが可能となった」と述べた。
また、最新デバイスの活用事例の紹介として登壇したのが和田義幸氏(ツネイシホールディングス㈱情報システム部部長CIO)と近藤佳子氏(一般財団法人名古屋市療養サービス事業団在宅療養部訪問看護課長)、篠田和紀氏(同事業団IT統括本部主任)である。和田氏は同社のPCリプレース計画においてタブレットなど様々なものを試したが厳しい現場での使用などを考慮しUltrabook等のインテル搭載製品を導入することとなったと説明した。
また、近藤氏は多死時代の到来とともに訪問看護への負担が増加していることを挙げ効率的な情報交換や記録の入力の必要性を説明した。さらにそれをうけ、篠田氏が同事業団でのPC導入について説明した。訪問看護においては現場では、軽く簡便に入力できるデバイスであり、カルテ等の膨大なドキュメントを処理するためにはキーボードが必要という相反する要望を満たすものが必要であるとのことである。このために選んだものが2-in-1のPCである。これはモニタを外してタブレットとして持ち運びできると同時にPCと合体させることでキーボードのあるPCとして使用することもできるというものである。同氏はこれにより訪問看護の効率が向上したと語った。