フィリップス エレクトロニクス ジャパン、新型超音波診断装置「EPIQ(エピック)」記者説明会を開催

2013.10.29
ダニー・リスバーグ氏
村上 潤氏
三木綾子氏
 フィリップス エレクトロニクス ジャパン(株)は10月28日、11月1日より発売される同社新型超音波診断装置「EPIQ(エピック)」の記者説明会を同本社(東京都港区)にて開催した。
 同会ではまず、ダニー・リスバーグ氏(同社代表取締役社長)が登壇し、「高齢化・肥満化に伴い、非侵襲的で被ばくのない超音波検査はさらに重要性を増している」と述べ、同製品はその要請にこたえることのできる次世代の品質を備えた製品であると語られた。
 次に、同製品のコンセプトが村上 潤氏(同社ヘルスケア事業部超音波診断システム統括部)より説明された。同製品ではnSIGHTテクノロジーによる高画質化、アナトミカル・インテリジェンス(A.I.)による診断サポート、システムデザイン面でのワークフローの向上を実現し、超音波診断装置に求められるニーズに応えることができると述べた。
 最後に、同装置の製品概要について、三木綾子氏(同社ヘルスケア事業部超音波クリニカルR&Dスペシャリスト)より述べられた。EPIQではnSIGHTテクノロジーにより、トレードオフの関係にある時間分解能、空間分解能、組織の均一性を妥協することなく向上し、同社従来製品より、透過性は最大76%、時間分解能で最大213%向上しているという。また、デザイン面ではより直感的に操作できるよう革新されている。重さ104.3kgという軽量化により実現したポータビリティー性や、起動中はほぼ無音の静音性、消費電力の25%カットなど、環境を選ばず使用できる配慮もなされている。さらに、解剖学的な構造モデルに関する豊富なデータベースに基づいて、能動的な診断サポートを提供するアナトミカル・インテリジェンス(A.I.)を搭載し、複雑な解析を短時間で簡単に行うことが可能であり、その機能としてMitral Valve Navigator(僧帽弁解剖と周辺構造の定量化)、aCMO(左室の評価の定量化)、a2DQ(2D EFや容積計測)などが紹介された。

EPIQ(エピック)