(株)フィリップス エレクトロニクス ジャパンは、11月8日より新型PET/CT装置「Ingenuity TF PET/CT」(インジェニュイティー・ティーエフ・ペットシーティー)シリーズ(64スライスCT/128スライスCT)の2機種の販売を、株式会社日立メディコを通じて開始することを発表した。
「Ingenuity TF PET/CT」シリーズは、フィリップスのPET/CT装置として最上位機種となる最新ハイエンドPET/CTシリーズとなっている。フィリップスはこの「Ingenuity TF PET/CT」シリーズで、臨床現場の求める高画質と低被ばく、検査効率の向上を実現する。
「Ingenuity TF PET/CT」シリーズの希望販売価格は64スライスが15億円~、128スライスが18億円~で(税込、仕様により異なる)、国内初年度の販売目標台数は2機種合わせて約10台を見込んでいる。
左:従来法で画像再構成したCT画像
中:iDose4で画像再構成したCT画像
右:PET画像をフュージョンさせた画像
「Ingenuity TF PET/CT」シリーズの主な特長
1. 高画質
・「Astonish TF」テクノロジーにより、従来のNon-ToF画像に比べ、最大30%のコントラスト分解能が向上。呼吸同期を組み合わせた4D-ToFでは、最大50%のコントラスト分解能の向上を実現。また、新たに開発されたPoint Spread Function(PSF)技術との組み合わせにより分解能を向上する。
・金属アーチファクト抑制技術「O-MAR」により、金属アーチファクトによる画像欠損を抑え安定した画像を提供する。
2. 低被ばく
・「Astonish TF」テクノロジーにより、Non-ToF装置に比べ最大5倍の感度を有する。
・逐次近似法を応用した「iDose4」によりCTの被ばく線量を最大80%抑えることが可能。
3. 検査効率の向上
・「Astonish TF」テクノロジーにより、従来装置と比較して約半分の時間で検査が可能。
・新たに搭載された「iPatient」により、様々な状況に合わせたプロトコルをカード化、検査効率を向上させる。
・ QCワークフロー、システム起動/シャットダウン、位置合わせQCなどの業務の効率化を実現。
・組み合わせて使用されるサーバー型解析ワークステーション「IntelliSpace Portal」(インテリスペース・ポータル)では、PET装置、CT装置、SPECT装置、MRI装置などの画像を同一プラットフォーム上で処理でき、操作性が向上する。
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