X-Porteは同社のハイエンド超音波画像診断装置。本邦では2013年11月より販売開始。
同製品はソノサイト社(現、富士フイルムソノサイト・ジャパン)の超音波装置技術と富士フイルムの画像処理技術を融合させた、共同開発第一号となるフラッグシップモデル。新規開発のビームフォーミングテクノロジー「XDI(Extreme Definition Imaging)」の信号分析アルゴリズムにより、超音波ビームをピンポイントで照射することができるため、ノイズを大幅に減少し、コントラスト解像度を大きく改善している。
操作部にはタッチパネル式の操作盤で、キーボードやボタン操作を必要とせず、操作性、清潔性にも優れている。麻酔科や救急など、医師自身が装置を使用するPoint of Care領域に適している。
ナビゲーションに従って操作するだけで患者情報の入力、撮影モードの選択などを簡単に行うことができ、メニュー画面のレイアウトもカスタマイズできるため、検査・診断効率化にも寄与する。
操作・読影方法を実際のエコー画像や動画を用いて解説するコンテンツなど、教育的機能が搭載されていることも特徴である。
パネル画面に臨床画像を表示させて操作することも可能となっており、2画面で直感的な操作がしやすい。
米国ではRSNA2013直前にFDAの510kを取得し、欧州・中国以外の一般海外と、本邦では販売開始しており、今後もグローバル展開を目指している。