川村 隆氏
中西宏明氏
東原敏昭氏
(株)日立製作所は2014年1月8日、東原敏昭執行役専務が4月1日付で執行役社長兼COOに昇進すると発表した。6月の定時株主総会において取締役候補者として提案され、選任された場合取締役に就任する。中西宏明執行役社長は執行役会長兼CEOに就任し、川村 隆取締役会長は3月末で退任する。
同日に行われた記者会見において、川村氏は「2009年の就任から1年間は自社の損失を抑える止血のため、中期計画を立てるに至らなかった。2010年からは中西社長と共に構造改革に取りかかった。以降は東日本大震災などの自然災害や世界各地の政治変動など環境の変化もあったが、強い日立復活のため改革に邁進してきた。2012年中期経営計画は中西氏の強い陣頭指揮の下、大役を実行することができた」と振り返った。さらに「グローバルな成長を目指す2015中期計画の滑り出しにも確実な手ごたえを感じている昨今、更なる生長のために次の世代にバトンを渡すべく、今回の異動を決定した」と、次の世代、東原氏への期待を語った。
中西氏は「危機的状況からのリカバリーはある程度果たすことができた。これからはグローバルな環境の中で、しっかりとポジションを作っていく必要がある。今後、市場への迅速な対応、実行力が重要になる中でCEO、COOという新たな職名を以って取り組んでいきたい。東原専務は非常に幅広い分野を経験しており、フットワークの軽い現場力に優れた人材だ。直近では日立プラントテクノロジーのグローバル事業の実績、統合の際にも大きな経験を積まれている。4月以降は私がグループ全体の方向性を決めつつ、新社長として東原氏がオペレーションの実行を推進していく。2015中期計画においても、強力な布陣になるだろう」と新たに設けられたCEO、COOという役職について、担うべき役割を説明した。
東原氏は昇進にあたり「昨年12月半ばに中西社長よりお話を頂いた。2015中期計画1年目ということもあり、青天の霹靂ではあったが、日立の成長のためにお引き受けした」と、今回の異動の経緯を語った。また、「成長路線をより確実なものにするために、基盤の強化に努める。サービス事業基盤では省エネや生産効率の向上など経営者の課題を解決するため、日立グループのソリューションを束ねて提供していけるような体制作りをしていきたい。ライフサイクルを通じ、クラウドやビッグデータ解析などICT解析技術を導入し、より細やかなサービスを提供していく。グローバル事業基盤ではお客様に近いところで迅速に意思決定できるようにしなくてはならない。日立のグループビジョンを世界中の方に共有してほしい。サービス・グローバル事業の基盤を作っていくうえで、日立グループ全体は1つにまとまっていくべきだ。「One for all, all for one」の精神を浸透させ、「One 日立」を作っていきたい。自身のチャレンジとしては、現場力を活かし、失敗を恐れず、社会イノベーション事業をグローバルに展開していきたい」と今後の事業方針について語り、就任の挨拶とした。
同日に行われた記者会見において、川村氏は「2009年の就任から1年間は自社の損失を抑える止血のため、中期計画を立てるに至らなかった。2010年からは中西社長と共に構造改革に取りかかった。以降は東日本大震災などの自然災害や世界各地の政治変動など環境の変化もあったが、強い日立復活のため改革に邁進してきた。2012年中期経営計画は中西氏の強い陣頭指揮の下、大役を実行することができた」と振り返った。さらに「グローバルな成長を目指す2015中期計画の滑り出しにも確実な手ごたえを感じている昨今、更なる生長のために次の世代にバトンを渡すべく、今回の異動を決定した」と、次の世代、東原氏への期待を語った。
中西氏は「危機的状況からのリカバリーはある程度果たすことができた。これからはグローバルな環境の中で、しっかりとポジションを作っていく必要がある。今後、市場への迅速な対応、実行力が重要になる中でCEO、COOという新たな職名を以って取り組んでいきたい。東原専務は非常に幅広い分野を経験しており、フットワークの軽い現場力に優れた人材だ。直近では日立プラントテクノロジーのグローバル事業の実績、統合の際にも大きな経験を積まれている。4月以降は私がグループ全体の方向性を決めつつ、新社長として東原氏がオペレーションの実行を推進していく。2015中期計画においても、強力な布陣になるだろう」と新たに設けられたCEO、COOという役職について、担うべき役割を説明した。
東原氏は昇進にあたり「昨年12月半ばに中西社長よりお話を頂いた。2015中期計画1年目ということもあり、青天の霹靂ではあったが、日立の成長のためにお引き受けした」と、今回の異動の経緯を語った。また、「成長路線をより確実なものにするために、基盤の強化に努める。サービス事業基盤では省エネや生産効率の向上など経営者の課題を解決するため、日立グループのソリューションを束ねて提供していけるような体制作りをしていきたい。ライフサイクルを通じ、クラウドやビッグデータ解析などICT解析技術を導入し、より細やかなサービスを提供していく。グローバル事業基盤ではお客様に近いところで迅速に意思決定できるようにしなくてはならない。日立のグループビジョンを世界中の方に共有してほしい。サービス・グローバル事業の基盤を作っていくうえで、日立グループ全体は1つにまとまっていくべきだ。「One for all, all for one」の精神を浸透させ、「One 日立」を作っていきたい。自身のチャレンジとしては、現場力を活かし、失敗を恐れず、社会イノベーション事業をグローバルに展開していきたい」と今後の事業方針について語り、就任の挨拶とした。
記者会見の様子