CIS
一人の患者に対して一つの画面で、検査の一覧を文字ではなくサムネイルで表示するアプリケーション。既存のシステムへのオプション機能として提供する。サムネイルで時系列表示することで診療プロセスを直感的に把握することができる。
表示される内容には、画像枚数、部位、モダリティの情報なども含まれている。また、アイコン表示により所見レポートや検査コメントの有無も一目で確認することができる。サムネイルをクリックすると対応したビューアが起動するようになっており、画像化したデータであれば生理機能検査も含めて一括管理することができる。
今後ユーザの要望を聞き取りつつ、機能の拡充を図っていくという。
ビューア
OSやハードウェアを選ばないゼロフットプリント型のDICOM Webビューアで、HTML5環境下であればどのWebブラウザでも使用することができる。Windowsはもちろん、iPhoneやiPadなどのiOS、医師の中で使用者の多いMac OS環境でも使用可能となっている。端末による操作性の変化がないことや、端末にアプリケーションをインストールする必要がないことも特徴の一つだ。そのため、院外での画像参照への使用が予想される。シンプルかつ直感的な操作性で、システムの使用頻度が低い他診療科の医師でも簡単に使いこなすことが可能である。将来的にはINFINITT Communicatorと連動させることも視野に入れており、院内外での様々な活用が期待される。
ソフトウェア
日本に先駆けてアメリカで発売されたシステム。PACSに取り込まれるDICOMデータに含まれるDose SRやOCRなどから線量データを読み取り、患者、モダリティ、検査ごとの累積線量を管理することができる。データは数値のほか、グラフや表でも表示することができる。
モダリティメーカや既存の線量管理システムではCTのみ対応となっている場合が多いが、同システムでは、既にアンギオなど他モダリティとも接続できる仕様となっており、夏頃から本格的に対応していく予定だ。さらに、マルチベンダー型のシステムであるため、機種、メーカに依存しない線量管理に力を発揮する。
ソフトウェア
PACSと連動して使用する手軽なコミュニケーションツールであり、PACSにログインすると自動的にCommunicatorが起動する。ユーザーがリスト表示され、個々のログイン状況が一目でわかるようになっている。
コンパクトなポップアップ画面でメッセージや画像リンクの送受信、チャットを行うことができるほか、Eメールアドレスへのメッセージ送信にも対応しているため、院外への緊急の読影依頼などにも活用することが可能。これを用いることにより、離れた場所にいても同じ画像を見ながら意見交換をすることが可能になるため、カンファレンスなどにも活用することができる。
また、チャットやメッセージで送られたリンクからワンクリックでPACSビューアが起動し、画像閲覧ができる。今後の院内外をつなぐコミュニケーションツールの一つとなる製品といえる。
【ITEM2014 インフィニットテクノロジー ブースインフォメーション】
ブースNo.357
常にユーザの需要を予想し、使い勝手の良い製品を提案するインフィニットテクノロジー。同社アメ
リカ法人がナショナルフットボールリーグと10年契約を結ぶなど、グローバルレベルで信頼を集め
ている。ITEM2014に出展する注目製品やブースイメージについて、同社事業推進部の李 相助氏
にお話しを伺った。
INFINITT Communicator
「INFINITT Communicator」は、PACSと連動して使用する手軽なコミュニケーションツール。スマートフォン程のサイズのポップアップ画面で、チャットやメッセージの送受信を行うことができる。PACSからドラッグ&ドロップで検査画像のリンクを送信したり、送られたメッセージから該当検査をワンクリックで表示したり、これを使えば、離れた場所にいても同じ画像を見ながらの意見交換が可能となる。Eメールアドレスへのメッセージ送信にも対応しているため、院内はもちろんのこと、院外への緊急読影依頼もスムーズかつ確実に行うことができる。「新しい製品群のため、製品タイトルの決定に時間を要しました」と李氏。確かにチャットもメッセージ送信も目新しい機能ではないが、PACSビューアと連動してということとなると話は変わってくる。製品タイトルである「画像カンファメッセンジャー」は、画像を中心とした話し合いの場(カンファレンス)を届ける(メッセンジャー)、そんな思いの込められたシステムである。
INFINITT DoseM
被ばく線量管理を行う「INFINITT DoseM」は、CT検査時に発生する放射線量の記録が法令化されている米国カリフォルニア州で日本に先駆け発売されたシステム。
PACSに取り込まれるDICOMデータから線量データを読み取り表示することはもちろんのこと、各検査の値を計算し、患者ごとの累積線量を管理することができる。データは数値だけでなく、グラフや表でも、また放射線限界値と合わせての表示も可能。モダリティ側から出力されるデータがDose SRまたは、OCRに対応していることが前提となるが、非対応の場合でもDICOMヘッダーからデータを読み取るためのインターフェースの開発にも取り組んでいる。
ULite
「ULite」は、OSやハードウェアを選ばないDICOM Webビューア。Zero Footprint型で端末にアプリケーションをインストールする必要がなく、HTML5環境下であれば、プラットフォームに依存せず使用することができる。シンプルで直観的な操作が可能なため、システムの使用頻度の少ないユーザでも簡単に使いこなすことが可能。PCでもタブレット端末でも変わらない操作性も特徴のひとつ。
医師の中に使用者も多いとされるMacOSに対応という点でも注目されており、シンプルながらDICOMビューアであるため、今後は、院外参照でニーズが高まってくると予測される。同製品が業務を円滑に進めるサポートとなるだろう。
INFINITT Web Portal Worklist
検査一覧を文字ではなく、サムネイルで表示する「INFINITT WebPortal Worklist」。DICOM画像、汎用画像、スキャンファイルなどのサムネイルをクリックすると、対応したビューアが起動する。「元々は、当社がご提供する様々なシステムのポータル(窓口)として開発された製品だったのですが、PACS単体でお使いのユーザ様にもご好評いただいています」と、李氏。時系列にサムネイル表示することで、診療プロセスの把握がしやすいと評判だそう。アイコン表示により、所見レポートや検査コメントの有無もひと目でわかりやすい。見たいものをクリックし、表示させるとてもシンプルなシステムだけに、ユーザからの意見も多く寄せられる。李氏は「お客様のニーズにお応えできるよう、更に機能を充実させていく予定です」と語り、今後の同製品の機能拡張についても意欲を見せた。
●ブース情報
PACSから広がる、つながる
今回の同社ブースは開放的で流れのあるデザインとなっており、気軽に立ち寄りやすい雰囲気。ブース内各所に設置された大型ディスプレイには、様々な情報が映し出される。ぜひブースで実際に製品を体験してはいかがだろうか。