210cmの可動範囲と多彩なポジショニングを可能にするフレキシブル床置きCアーム
医師単独でのCアーム操作を可能にする洗練されたシステムデザイン
世界で5,000台を超える導入実績を誇るArtis zeeシリーズのテクノロジーを踏襲
シーメンス・ジャパン(株)は、1台で心臓カテーテル検査をはじめ、大血管、抹消血管まで全身のカテーテル・インターベンションをカバーする新たなX線血管撮影装置「Artis one(アーティス・ワン)」の販売を開始した。
世界中で毎日数千件も実施されるインターベンションの内、ほとんどは、冠状動脈狭窄の診断および治療(PCI)、ペースメーカー植え込み、下肢血管形成術、透析用シャントなどのルーチン検査で占められている。Artis oneは、コンパクトで柔軟性に富んだCアームの動きにより、1台でルーチン検査および治療のほとんどを医師単独でのCアーム操作により実施できる。シンプルでありながら、X線血管撮影装置の先駆者であるシーメンスの技術により、Artis oneは、高い画質と効率的かつ医療施設、医師、および患者にとって快適なルーチン検査の両立を実現する。それにより、あらゆる人にとっての医療の質の向上を目指す。
全身のエリアをカバーする柔軟なCアーム
Artis oneのCアームは、複数の可動軸が独立して回転・駆動するため、柔軟性に富んだポジショニングを可能にする。これにより、手技に応じた医師の立ち位置に合わせ、ほぼあらゆる撮影部位に容易にアーム位置を設定することができる。
また、長手方向に210cm、横手に最大190cmの撮影エリアを誇るCアームが、頭部から足先までカバーし、シャントなどの腕の撮影においても患者寝台を動かすことなく全身の撮影を可能にするため、患者にとって負担の少ない検査・治療を実現する。
医師単独で操作可能な洗練されたシステムデザイン
テーブルサイドに設置されているコントローラーはエルゴノミクスデザインの採用により直観的な操作が可能。Cアームの操作画面が直接モニターに表示されるため、医師は目線を大きく動かすことなく手技に集中することができる。こうした直観的で最適化された操作環境の実現により、従来装置のように医師以外のスタッフよる装置操作サポートに頼ることなく、医師単独でのCアーム操作が可能になった。モニターサイズは従来の19インチから30インチに大型化され、ライブ画面の表示サイズは従来の190%まで拡大された表示が可能。
シンプルでありながら高画質を実現
世界で5,000台を超える導入実績を誇るArtis zeeシリーズで採用されている「MEGALIX Cat Plus」X線管を搭載している。シーメンスのCLEARテクノロジーによるリアルタイム画像処理との組み合わせにより、クラス最高レベルの画像クオリティを提供する。
設置スペースを大幅に削減する床置式コンパクトシステム
Artis oneは、一般的に天井懸垂式Cアームに比べポジショニングの柔軟性が劣るとされる床置式Cアームを採用しながら、天井懸垂式とほぼ同等のポジショニング能力を誇る。必要な設置面積はわずか25㎡で、従来の天井懸垂式Cアームの設置に必要とされる45㎡※1に比べ、設置スペースを大幅に削減する。室内で使用される様々な周辺機器などの設置を容易にするだけでなく、これまでスペースの問題で導入が困難であった施設でも、Artis oneであれば、限られたスペースにおいても高機能な血管撮影装置を導入することが可能となる。
被ばく低減技術によりやさしい医療環境を提供
医師と患者の被ばくを最小限に抑えるために、シーメンスの被ばく低減コンセプト「CARE ※2」に基づいた優れた被ばく低減機能を搭載している。Artis oneは高品質な画像を提供するだけでなく、検査や治療に係るすべての人々にとってやさしい医療環境を提供する。
※1 自社製品との比較
※2 Combined Applications to Reduce Exposureの略称
Artis oneの他にも、同社は2014年4 月11 日(金)~13 日(日)にパシフィコ横浜で開催される「ITEM 2014(国際医用画像総合展)」にて数多くの新製品を出展する。
●お問合せ
シーメンス・ジャパン(株)
コミュニケーション部
へルスケアマーケティングコミュニケーショングループ
TEL:03-3493-5238
URL:http://www.siemens.co.jp/