放射線治療
2014年3月24日に薬事承認を取得し、ITEM2014で初公開となったサイバーナイフシステムの最新シリーズが「サイバーナイフM6シリーズ」。海外では既に約10台導入されている。
サイバーナイフM6 FIMシステムは、マルチリーフコリメータ(MLC)をサイバーナイフに初めて搭載した。このInCiseTMマルチリーフコリメータに加え、従来からの固定コリメータ、Iris可変コリメータの計3種類のコリメータが利用可能。マルチリーフコリメータ非搭載のサイバーナイフM6 FI+システムもあり、FIMシステムとFI+システムの2つの仕様が、治療目的に合わせ用意されてい
る。
また、新たなトラッキングモードXsight Spine Proneを搭載。腹臥位での治療が可能となり、腹部の正常組織を守りながら背部に位置する病変への照射が可能となった。MLCを組み合わせることで、大きな腫瘍の治療にもサイバーナイフならではのトラッキング技術で正確な治療が可能となる。
放射線治療
CT技術と放射線治療技術を組み合わせ、CT撮影からそのまま放射線治療に移行できるよう設計された装置。強度変調照射技術と治療台移動を組み合わせた、「TomoHelicalTM(ヘリカル回転照射)」と「TomoDirectTM(ダイレクト照射)」の2つの照射法で放射線治療を行う。セットアップからQAに至るワークフローを統合管理する専用ソフトウェアが用意されており、柔軟な治療計画、効率のよい治療、簡便なQAで一連の放射線治療をサポートする。
一度のセットアップで単純な形状から複雑な形状まで、複数のターゲットへの照射も可能で、高速バイナリMCLを用いて強度変調照射を効率よく実施できる。
「TomoHelical」は、ガントリを360°連続回転させながら治療台を移動させヘリカル回転照射を行う。放射線の最大照射領域は40×135cm。「TomoDirect」は、ガントリを一定角度に固定し照射を行う。
空間専有面積は従来のCT装置とほぼ同等。ガントリ全体がカバーに収められており、患者、医療者ともに安全な治療が実施できるように配慮されたデザインだ。
【ITEM2014 日本アキュレイブースインフォメーション】
ブースNo.410