PACS
医用画像システム「Primitus」は安全性をキーワードとした製品だ。厳選された国内のハードウェアを採用し、モニタリングなどのリモートでのサポート環境を充実させている。ユーザ認証とアクセス制御による利用者管理機能や、監査証跡によるデータアクセス管理機能などセキュリティにも力を入れている。また、RAID6を採用したディスク構成やNASによるHDDバックアップを搭載しているため、冗長性の高いシステム構成となっている。オプションとしてデジタルカメラ管理・連携機能を有する。この機能はキヤノンの一眼レフカメラEOS5D、6D、7D、70Dに対応し、カメラ情報をシステムに登録することで台数などを管理することができる。また、登録されたカメラで撮影された画像をWi-Fiで自動的にサーバに転送、その後カメラ側の画像を自動で消去する。これによりカメラ本体の盗難・紛失などによる情報の流出を防ぐことができる。カメラメーカならではのシステムである。
ソフトウェア
「Extage J-Server SUB-TR」は今までユーザが頭の中に描いていた経時的差分画像を作成、表示するシステムだ。胸部単純X線画像は多くの場合、過去画像との比較読影が行われる。そのため、現在の画像と過去画像の差分から経時的差分画像を作成・表示することにより、読影時間の短縮や経時的変化の定量化など効率的な比較読影を実現することができる。また患者へのインフォームド・コンセントへの利用や、受診者への継続的な情報提供も可能。各社のモダリティで差分画像を出力した実績のあるソフトウェアを使用しているため、既存システムに負担なく導入することができる。検診での需要に応え、現在リリースに向けて開発を進めているシステムである。
X線
キヤノン初となるフルサイズワイヤレスDR「CXDI-401C Wireless」は、X線自動検出に対応している。昨年11月の発売以来多数の施設に導入されている。フルサイズにも関わらず、重量は3.8Kgと軽量で、パネルの裏側にくぼみがあるため持ち運ぶ際の落下を防止することができ、取り回しが非常に楽になっている。
また防水性能も優れており、IPX4(生活防水レベル)を確保している。そのため救急などの撮影現場で血液や液体が付着しても、液体が内部に侵入しにくい構造となっている。CXDI-701シリーズと同等の強度も確保しており、防水性能と併せて非常に堅牢な作りを実現している。同社ではこれまでワイヤレスのフルサイズをリリースしていなかったため、ユーザ待望の新製品となっており、非常に好評とのことだ。
【ITEM2014 キヤノンライフケアソリューションズブースインフォメーション】
ブースNo.402